AWAY GAME

発刊
2021年12月22日
ページ数
295ページ
読了目安
339分
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アウェイな環境で自己実現させるために必要なこと
アフリカ系アメリカ人女性という背景において、幼少期から経営者になるという目標を立てて、自分の目標を実現させた著者が、両親からどのような教えを受け、これまでどのような人生を歩んできたのかを語った一冊。
成功するためには、ゴールを設定し、計画を立てて実行することが欠かせないとし、人生を成功させるためのアドバイスを書いています。

ゴールを設定し、計画を立てる

成功とは、自分が何を望むかの明確化に始まり、そこに到達するための選択を重ねることに続く。あまりにも多くの人たちが、ゴール達成のための計画を用意していない。戦略的に自分の選択肢をつくりだす代わりに、目の前に差し出された機会をただ手に取るだけの人もいる。簡単だが長期的ゴール達成の役には立たない選択をする人もいる。

長期的な視点を持たない人は多い。ゴールを設定しなければ、達成するなど不可能だ。ゴールはあっても計画がなければ、進捗を確認しようがない。計画を立てるのに遅すぎるタイミングはない。人生またはキャリアのどの段階においても、目標を設定し、必要となるスキルや経験などのリソースが何かを調べ、計画を立てればいい。

 

運は自分でつくる

自分のゴールを決める。自分で計画する。決めたことはやり遂げる。そして、自分の運は自分でつくる。ここでいう運とは、機会が訪れた時に、必要な姿勢、スキル、経験を持ち合わせていることだ。機会は時を選ばず現れるが、ふさわしい力がついていなければ掴むことはできない。機会を見つけて掴むことができれば、成功に向かって歩を進められる。それが自身の運をつくるということだ。

ゴールを設定し、計画を立て、必要なスキルを磨き、適切な姿勢を保ち、ゴールと矛盾しない選択を日々していけば、自分の運を改善することはできる。

 

人生は平等ではないことを言い訳にしない

人生は平等ではない。それは厳然たる事実であり、変えられはしない。だから、言い訳にはできない。何かが起こったら、どう対処するかを考えなければならない。

 

「インポスター症候群」とは、自分に向けられる社会的不条理を正しいと考えるようになることだ。年齢を問わず女性、しかも有色人種の女性に多く見られるが、知性と野心を兼ね備えた人物が不慣れな環境に身を置いた時にも起こる。表面的には、不安になる、努力の結晶が「過大評価の結果」ではないかと疑う、自分だけが場違いであるように感じるなどの症状が一般的だ。潜在意識を蝕み、小さな疑念を振り払えなくなってくる。

インポスター症候群を看過すると、大きな野心を抱けなくなる。ゴールを達成するには、計算ずくでリスクをとる必要があるが、心から自分を信じていなければできることではない。成功に必要なスキルや知識を努力して身につけても、それらを活用する自信が持てないのだ。

インポスター症候群への対処の仕方は習得できる。

  1. 自分は一人ではないことを理解する。
  2. 批判的で自信を傷つける内なる声がすることを認識した上で、それが事実ではないと理解する。
  3. 自分を高く評価してくれる人を信用する。
  4. 自信を持てないと感じた時、「実現するまではできるふり」をする。
  5. 障害を超えて、自信を身につける。

 

人生は平等ではないが、耐え難いものでもない。苦難が多くても自分の責任ではない。しかし、そのために頑なになってはならない。

 

応援団を見つける

誰しも人生の応援団が必要だ。うまくいかない時にもあなたを信じ、あなたの責任ではないと言ってくれる人。自分の長所を見失った時に、それを教えてくれる人。自分にはできるという自信が持てない時に、元気づけてくれる人。

信じられるベースがあれば、必ずしも安全地帯にいなくても、強くいられる。自分よりも強く大きい存在がついていてくれると思うと、より高いゴールを目指すことに抵抗を感じなくなる。転落する心配はない。

 

9歳でも65歳の大人でも、自分一人で人生に立ち向かう強さのある人はさほど多くない。人生やキャリアのいかなる時点においても、自分を信じ成功を願ってくれる人が必要である。

 

コントロールできることに注力する

未知への不安に意識を向ける代わりに、自分たちでコントロールできるものにエネルギーを注ぐこと。インポスター症候群同様、「変化への不安」も将来への希望やゴールの足枷になりうる。しかし、実際にどうなるかは自分次第だ。

未知の領域で不安を感じ、どうやって成功を手にできるか分からなくても、自分がコントロールできるものに意識を集中させ、その時の自分のベストを尽くせばいい。