うつでも起業で生きていく

発刊
2021年5月22日
ページ数
256ページ
読了目安
248分
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推薦者

うつ病でも起業をして食べていく方法
うつ病を患いながらも、ネット家庭教師の塾を立ち上げ、毎年100人以上の生徒を教える著者が、うつ病でも起業によって生き抜くことができる説く一冊。うつ病でも継続して食べていける起業はどのようにすればよいのか具体的な方法が書かれています。

うつの人は「自己啓発本」を読んではいけない

いわゆる「自己啓発本」「経営者本」に書いてあることを真に受けて、そのまま実行しようとすると、なにしろ疲れる。疲れるのはうつ病の大敵である。人よりも体力気力が少ないため、「疲れる」のだけは何がなんでも避けるようにする必要がある。
「小さい気力体力」「波がある気力体力」を振り絞って、さも「大きな気力体力」「安定した気力体力」があるかのように現代の最先端テクノロジーを駆使して周囲を誤魔化して、麗しき誤解のもとで生き抜いていく、これがうつ病患者の処世術である。

 

うつの人が目指す起業は基本的にスモールビジネスである。そのため、スモールビジネスを展開していた経営者の話は非常に参考になる。さらにそこから一代でビッグビジネスに発展させている人の話には、うつ起業を継続させる上でのヒントが満ちている。

 

うつでも生ける起業のポイント

うつで今後まともに就職できる見込みがないのであれば、まず考えるべきは起業である。起業してある程度の規模になれば、自分ではなく人に働いてもらえるようになる。起業するということは、自分の仕事に日付を入れることではなく、人の仕事に日付を入れてお願いすることである。

 

うつの起業で、最終的に目的とするのは「月100万円」の営業利益である。最初はさらに目標を小さくして「月営業利益10万円」。これならAmazonのKindle Direct PublishingやYouTube配信などを利用して現実的に稼げる金額である。
その次は「月営業利益30万円」、GoogleのSEO対策をした上で独自の商品を売れば可能である。最後は「月営業利益100万円」、これは独自のサービスを販売した上で、お客様からどんどん紹介がくると実現できる水準である。

 

うつの人に必要なのは「大成功する起業術」ではなく「生きていける起業術」である。どうすれば潰れない企業をつくることができるか。

  • 借金をしないこと
  • 営業利益率がかなり高い商売をすること
  • 高い付加価値を生む必要があるから、優秀な人を雇うこと
  • または、自分自身が何かの分野で優秀であること
  • 自分への心遣いを惜しまないこと

 

起業の現実の中で、一番必要なものは「貯金」である。現金の「貯金」を増やしてくれるのは、現金そのものではない。現金の「貯金」以上に大切な「貯金」には、以下のものがある。

 

①YouTube貯金

多くの人が長い期間にわたって永続的に見てくれるような動画を、たくさん配信していくこと。こういう動画を何十本、何百本配信している業者は強い。動画の概要欄から問い合わせがたくさん来るので、広告を出さなくても事業を成り立たせることができる。

 

②Google貯金

「Doクエリ」と言われる、やる気があるお客様が検索しそうなキーワードで、できれば1位、最悪でも3位以内に入っているページをいかにたくさん持っているかというもの。

 

③Amazon貯金

「Doクエリ」と言われる、やる気があるお客様が検索しそうなキーワードで、自分たちの会社の本をたくさん出すというもの。「Amazon貯金」の効果は「YouTube貯金」「Google貯金」と比べても絶大である。Amazonの本は基本的に有料であるから、最終的に成約する可能性も非常に高い。

 

うつでも参入できる市場を考える

物販ECは差別化が難しく、目ざとい商売人が出てくるとすぐ競争に負けてしまう。こうした物販ECはうつ病患者向けではない。重要になるのが、サボっている人ばかりの業界を狙うことである。

とにかく有能な競争相手と競合しないこと。一番わかりやすいのは周りが衰退産業だと思い込んでいる産業で起業すること。日本の衰退産業は競争がゆるく、それなりに儲かることも多い。

 

商売をするのであれば「面倒くさいこと」は儲かる可能性が高い。そして、商売で生き延びることができるかどうかを決めるのは、最終的にはこの「面倒なこと」をいかにやり抜けるかにかかっている。

うつ病の方が、なるべく苦しむことなく生き延びるためには、世間一般の人にとっては苦痛で仕方ないけれど、自分にとっては楽しいというようなことを、世間体などは無視してさっさと見つけることに尽きる。そして、それに集中していれば必ずサービスや製品は売れる。