ELEVATE 自分を高める4つの力の磨き方

発刊
2021年4月23日
ページ数
158ページ
読了目安
153分
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自分を高めるための教科書
「精神」「知性」「身体」「感情」という4つの視点から、それぞれの能力をどのように高めるかを紹介している一冊。優れた人が実践している習慣や考え方は、誰にでも真似できるとし、その具体的な方法が書かれています。

自分を向上させることは誰にでもできる

キャパシティ・ビルディングとは、自分に潜む可能性を引き出すべく、昨日の自分を超え続けるためのスキルや能力を探求し、習得し、向上させる方法のことである。

キャパシティ・ビルディングはもっと頑張ることではなく、適切なことをもっとやることである。キャパシティ・ビルディングのコツは、エネルギーを注ぐべきところと力の抜きどころを知ることである。キャパシティ・ビルディングは筋力の増強に似ている。一朝一夕には実現しない。実行に移して、堅実に取り組むことが必須である。

 

キャパシティ・ビルディングには、「精神」「知性」「身体」「感情」という4つの不可欠な要素があり、それぞれバランス良く成長させることが必要である。

 

精神のキャパシティを広げる

・自分の「コア・バリュー」を見極める

コア・バリューは就職や結婚、住む場所の選択などの重大な決断を左右する。自分の価値観に則って行動している時は、誰でも生き生きとしている。自分のコア・バリューをはっきり言葉にできないのは、GPSなしで人生を歩むようなものである。

自分のコア・バリューを見極めるには、自分と向き合い、自分にとって最も大切なものは何か、じっくり考えなければならない。「これは自分をよく表している」と思う言葉や「これだけは譲れない」という信念を、全部で4つか5つまで絞り込む。

 

・自分の「コア・パーパス」を持つ

コア・パーパスは、信条の柱に支えられた明確な方向性である。人の原動力は各自の「WHY」である。WHYとコア・パーパスは同一と言っていい。重要なのは、時間とエネルギーをコア・パーパスに注ぐことである。

 

知性のキャパシティを広げる

・自分の向上に真摯に取り組む

知能は不変ではなく、いつでも伸ばせる。知性のキャパシティを広げる第1歩は、自分の可能性を信じることである。知性のキャパシティは、一生学び続ける姿勢と深く関わっている。つまり、様々な視点に立つことのできる心の広さ、読書欲、知的好奇心、そして問題解決や知識習得への意欲から形づくられる。

 

・主体的に行動する

受け身では、まず成功にはつながらない。前進を続けるには、失敗から学ぶ以外は後ろを振り返らないこと。そして自分の力で変えられるものにエネルギーを注ぐこと。人生では、やらなかったことや逃した機会を悔やむ方が、やったことを後悔するよりはるかに多い。

 

・ゴールは短期と長期を設定する

自分のため、キャリアのため、家族のため、地域社会のための25項目リストを作成し、5つのゴールに絞る。ゴールを設定する時に重要なのは、達成したかどうかわかるようにすること。そのために「具体的で測定可能かつ達成可能、実生活に即し、期限付き」にする。

 

・良い習慣をつくる

自分の中の優先順位が、予定の入れ方に反映される。ルーティンの効果は大きく、偉大なリーダーは朝の過ごし方がその日の質を決めると確信している。

 

身体のキャパシティを広げる

・心身の健康を保つ

睡眠と良い食生活と運動は、毎日の生活で決して妥協してはならない基本の基本である。

 

・睡眠をとって上手にストレスに対処する

ストレスを減らし、ストレスに対処するためには、1日の間に充電時間を設けること。瞑想や深呼吸でも良いし、感謝している物事に思いをめぐらすのも良い。

 

・競争を受け入れる

競うというのは、自分のスキルを向上させること、練習して上達し、全力で臨むことである。競争は、目標を引き上げて工場を助ける役割を果たす。

 

・へこたれない強さを培う

打たれ強さはキャパシティ・ビルディングに不可欠である。多くの場合、どん底の経験が人格を磨き、強固な意志をつくり、自分が人生に何を究極的に求めているかを明確にする。挫折や苦難は成功への道であって障害ではない。

 

感情のキャパシティを広げる

・自分を制約する思い込みを克服する

第1歩は、自分の可能性を疑うのをやめ、自分を制約しているのは自分自身だと気づくこと。思い込みに負けないコツは、心の奥にある自分の本当の望みを思い出し、その目標に到達するためにエネルギーを使うことである。

 

・打たれ強さを養う

自分を狭めてしまう思い込みを克服するための最善で最短の方法は、コンフォートゾーンの外に出るように常に自分を追い込むか、誰かに押し出してもらうかである。

 

・前向きな態度と感謝する心を持つ

心の態度が前向きかどうかは、周りのことを考えているか、どれくらい自分を中心に考えているかの度合いと深く関わっている。例えば、感謝の気持ちがあると、腹を立てたり不安になったりしにくい。これは、怒りや不安を覚える時は大抵、自分に焦点を当てていて、感謝している時は自分の外に焦点を当てているからである。

 

・充実した人間関係を築く

幸福と長寿を手に入れる方法の1つは、人生を通じて良い人間関係を保つことである。周りの人との関係が建設的で充実していること、自分のベストを引き出してくれる人に囲まれていることが、キャパシティを広げるため、幸せになるための礎である。