いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則

発刊
2017年3月7日
ページ数
238ページ
読了目安
271分
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誰とでも会話がはずむ方法
J-WAVEやNHKなどで活躍するラジオDJが、コミュニケーションを円滑にするための方法をまとめた一冊。いかに相手といい空気をつくるかが紹介されています。

やわらかい気持ちで目と目を合わせる

ラジオDJ駆け出しの頃、最低限心がけてきたのは「ゲストの方にリラックスして話してもらえるような空気をつくる」こと。その空気をつくるのは、ファースト・アイコンタクトの瞬間。目と目が合った時に、いかに「あ、歓迎されているな」「この人となら楽しく話せそうだな」と思ってもらえるか。やわらかい気持ちで目を目を合わせるのは、お互いに「よろしく」の意思表示。「おもてなし」は、言葉を交わす前から始まっている。

最も効果的なアイスブレイクは、視線と笑顔。相手がこちらに視線を送った時、やわらかく笑顔で受け止められるかどうか。「あっ、こっちを見てくれた」という安心感は、出会いの初めには言葉を超える力を持っている。大事なポイントは、目線の高さを揃えることである。

顔を合わせたら一番に相手の「いいね!」を探す

「アイ・ライク・ユア・〇〇」は、話のきっかけとしてとても便利な魔法の言葉である。シャツの色や使いやすそうなペンなど、ちょっとしたことでいい。大切なのは「それ、いいですね!」の気持ちを声に出すこと。なぜならそれは「私はあなたに関心がありますよ」という意思表示だからである。「髪切った?」という言葉だけで「あなたに関心がありますよ」ということを示す。人にあったらまず、相手の「いいね!」を探すこと。そして、それを口に出すこと。

「でも」を使わない

「この人と話すとすごく気持ちいいな」と思う方の共通点は「こちらが投げかける質問の答えが必ず『はい』から始まる」こと。自分の質問に対して、相手の第一声が「はい」で返ってくるか、「でも」なのか。やはり、答える側の冒頭が「はい」だと、聴感上、まずはこちらの発言を受け入れてくれた印象となり、自然とうれしくなるものである。「はい」と答えると、全体的なトーンが明るく前向きになるのに対して、「でも」と続くと後の内容も不満、愚痴のような印象が強くなる。相手の意見に対して「そうですね、でも」と返すのではなく、「そうですね、一方で」といったように、いかに「でも」を使わずに自分の考えを伝えるかが大切である。

相手の価値観にも耳を傾ける

自分が苦手なものに対して、ただネガティブな発言をするだけでは、相手の「好き」を気付かずに否定してしまうことにもつながる。その代わり、180度違う視点に立って、世の中にはいろいろな人がいる、1人1人の「好き」と「苦手」は必ず違うということを、どれだけ想像できるか。「この人と話すと気持ちいい」と感じる人は、その想像力が豊かで、ハッとするほど人としての余裕と優しさを感じる。その想像力を鍛えるには、場数を踏むのが最も手っ取り早い。いろんな人と話してみることである。

話題は相手の立場に立って考える

「何を話そう、どうしよう」と焦った時こそ、発想をぐるりと転換すれば、気持ちが一気に楽になる。「何を話せばいいかわからない」時こそ、「誰」に向かって話をするのかを考えてみる。自分一人で何とかひねり出そうとするより、まずは「相手」の気持ちから「逆算」してみる。人の会話はいつも行ったり来たりの双方向で成り立っているもの。「どうしよう、何を話そう?」と不安になった時は、まず相手に思いをめぐらせてみる。何を話せば喜んでくれるか、こちらの話を受け取ってくれるのか。相手の関心、興味を出発点にして、そこから「逆算」をするように小さな想像をつなげてみる。