超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

発刊
2017年3月18日
ページ数
200ページ
読了目安
216分
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2040年以降の生存戦略
人工知能によって、人間の仕事が失われるとも言われる未来において、我々はどのような生き方をすればいいのか。人の能力がコモディティ化していく時代に、考えるべき生存戦略について書かれた一冊。

人対人の構図は変わらない

機械の管理によって人が働かなくても済むような明るいディストピアは願ってもやってこない。むしろ今より悪くなった日常が続くだけだ。持たざるローカルに所属する人々が2040年代の世界をぼんやり想像しながら過ごす余裕はない。機械との親和性を高めコストとして排除されないようにうまく働くか、機会を使いこなした上で他の人間から職を奪うしかない。この構図は機械対人間ではなく、「人間」と「機械親和性の高い人間」との戦いに他ならない。

ここには「クリエイティブなことをして過ごす」というあやふやな結論は存在しない。計算機親和性を上げて他の人間よりも多くを成すことしかできることはない。それは、機械を使う側になるか、機械に組み込まれる側になるかの問題であり、機械に対抗する側はニッチなエンターテインメントかニッチな商品にしかなりえない。今のような機械が人と同様に自律的に社会に参画する時代より前に考えなければならないのは、人対人の終わらない争いだ。

ワークアズライフを見つけられたものが生き残る

いつでもどこでも情報とつながり、それゆえにいつでも仕事とプライベートが混在するような世界になった今、ワークがライフでない時点で、言葉が実生活と矛盾している。単なる労働というものがインターネット以後、時空間を超えてコピーされるようになった今、個人のキャラクターが生活スタイルに根ざした労働メソッドが求められている。

そこで、なるべくライフとしてのワークにする。つまり、余暇のようにストレスレスな環境で働けるように環境を整えていくことが重要である。雇用され、労働し、対価をもらうというスタイルから、好きなことで価値を生み出すスタイルに転換することが重要だ。ライフにおいても戦略を定め、差別化した人生価値を用いて利潤を集めていくということである。これからは「ワークアズライフ」、つまり差別化した人生価値を仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代だ。

超AI時代の生存戦略

機械親和性の高い集団とそれ以外の人の格差の構図は、シンギュラリティになっても変化はないだろう。なので、私たちは待っていても状況は変わらないし、逆に今持たないことを悲観することもない。まずできることをやっていくしかない。ワークライフバランスだけの考え方を捨てて、「ブルーオーシャン戦略」「趣味性」「遊び」などで、超AI時代の労働として新しい考え方にアップデートし、ストレスと報酬の関係性について再考していくことで、ワークアズライフの世界観が見えてくる。

①ブルーオーシャン戦略
特定の一個のパイを奪い合うのではなく、パイをどうやって広げようかというのが、超AI時代の生存戦略だ。コモディティ化と向き合い、人類の価値を拡張していく。そうした中では「淡々とやること」が重要になる。これからやらないといけないことは、全員が全員、違う方向に向かってやっていくことを当たり前に思うということだ。

②趣味性
これからの時代、合理的で画一的に人々に受容されうる利便性はすぐにプラットフォームに吸収される。合理的で画一的ではないことをしようとした時に、最初に見つけやすいのは趣味性の中だ。機械が代わりに労働をするようになると、本来は可処分時間が多く生まれるはずだ。その時間を用いて、自分のオリジナリティや個性、フェチズムを強化していくことが、これから先、仕事として活きていくことになる。

③遊び
これからは「遊び」という概念がますます重要になってくる。問題設定があり、それを解決していき、その中で報酬が決まり、楽しいと思える。今後の「仕事」では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくことが重要になってくる。