ブルー・オーシャン・シフト

発刊
2018年4月19日
ページ数
408ページ
読了目安
651分
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ブルー・オーシャン戦略のフレームワーク
ブルー・オーシャン戦略をとるためのフレームワークを紹介している一冊。具体的なテンプレートに従って、自社の製品やサービスを分析し、新しいビジネスをつくるための視点と手順が書かれています。

ブルー・オーシャン・シフト

ブルー・オーシャン・シフトは、血みどろの競争が展開する非情な市場、つまり多くのサメが棲むレッド・オーシャンから、競争のない新規市場、すなわちブルー・オーシャンへと、人々と一緒に移行するための、体系的な行程である。ブルー・オーシャン・シフトを成功へと導く鍵は3つ。

①ブルー・オーシャンの視点を取り入れて視野を広げ、事業機会の所在についての考え方を改めること。

②ブルー・オーシャン・シフト流の視点をもとに商業的に旨味のある新製品や新サービスを開発して新たな市場を開拓するための、実用的なツールと適切な指針を持つこと。

③人間中心のプロセスを持つこと、「人間らしさ」をプロセスに組み込むこと。

ブルー・オーシャン・シフトの5つのステップ

①準備に取り掛かる
・ブルー・オーシャンの創造を目指すにあたり、どこに的を絞るべきかを判断する。【PMSマップ】
・ブルー・オーシャン・シフトにふさわしいチームを築く

②現状を知る
・チームの皆で競争の現状を簡単な図表にまとめる【戦略キャンバス】
・戦略転換の必要性を悟り、容易に合意にいたる

③目的地を思い描く
・業界が顧客に強いている苦痛を探り出す【買い手の効用マップ】
・開拓可能な需要全体を把握する【非顧客層の3つのグループ】

④目的地への道筋を見つける
・体系的な経路をもとに市場の境界を引き直す【6つのパス】
・差別化と低コストを共に実現する戦略案を考える【4つのアクション】

⑤戦略を絞り込み、実行に移す
・ブルー・オーシャン見本市で実行すべき戦略を決め、短期の市場テストを行い、戦略を改良する
・自社と顧客の両方に恩恵をもたらす大局的なビジネスモデルを仕上げ、戦略を完成させる
・製品やサービスを市場に投入し、展開していく

PMSマップ

①ポートフォリオのカギを握る製品またはサービスを特定する
②製品やサービスをパイオニア、移行者、安住者に分類する
③PMSマップを作成する

戦略キャンバス

①業界を特定する
②業界の主な競争要因(5〜12個)を特定する
③比較対象に適した主力競合企業を選ぶ
④主な競争要因に関して、自社と業界リーダーそれぞれの製品を評価する
⑤現状の戦略キャンバスを描く

買い手の効用マップ

①顧客経験のサイクルから始める
②効用を生み出す6つのテコ(顧客の生産性、シンプルさ、利便性、リスク低減、楽しさや好ましいイメージ、環境への優しさ)を理解する
③買い手の効用マップを完成させる

非顧客層の3つのグループ

①非顧客層3つのグループを定義する
・潜在的な非顧客層:市場の縁にいて、すぐに離反しかねない顧客
・断固たる非顧客層:業界の製品やサービスを検討した結果、意識的に購入を見送る人々
・未開拓の非顧客層:現状では一見したところ無関係な市場にいる
②自分達の業界と製品・サービスに視点を移す
③業界の非顧客層の3つのグループを特定する

6つのパス

①代替業界に学ぶ
②業界内の他の戦略グループから学ぶ
③別の買い手グループに目を向ける
④補完財や補完サービスを見渡す
⑤機能志向と感性志向を切り替える
⑥外部トレンドの形成に加わる

4つのアクション

①業界常識として製品やサービスに備わっている要素の内、取り除くべき者は何か
②業界標準と比べて大胆に減らすべき要素は何か
③業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
④今後創造すべき要素は何か