クリエイティブ・コーリング 創造力を呼び出す習慣

発刊
2020年4月21日
ページ数
432ページ
読了目安
602分
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クリエイティブ思考を身につけるための習慣
米国で著名なフォトグラファーが、創造性を発揮するためには習慣化することが大切であると説き、その方法を紹介している一冊。誰でもクリエイティブ思考を身につけられるとし、計画し、実行に移すことが必要であると書いています。

クリエイティブとは何か

創造とは、アイデアを世界に向かって表現することだ。それは問題解決の方法かもしれない。ビジネスや何かの行動を起こすことかもしれない。他人や自分のことをより深く知って、人生に生きがいを見出すことも創造だ。

創造とは、2つ以上の意外なものを組み合わせたりアレンジし直したりして、何か新しいものをつくったり、役に立つ形にしたりすることである。それだけのことだ。

「何を創造するか」よりも大切なことは「なぜ創造するか」だ。何かを創造する時、私たちは自分の時間と労力を惜しみなく注いでそれを価値あるものにし、見返りは求めない。私たちは真の自分自身を見つめた時に初めて、何かを創造することができる。つまり、創造するとは、自分を信じることを学ぶプロセスである。

 

考えることと実行すること、探求と熟考、開いている状態と閉じた状態、これら2つの状態がつながった時、創造が生まれる。

 

創造のプロセス

何かを創造しようとする時に何度も繰り返し行うことができる体系的なシステムがある。

 

①想像する:創造したいものを好きなだけ想像する

②設計する:夢を実現するための戦略を設計する

③実行する:計画を実行し障壁を乗り越える

④膨らませる:ビジョンを膨らませ、インパクトのあるものを創る

 

このサイクルを最初から最後までまわしてすべてのプロセスがかみ合えば、力を引き出すことができ、望む結果を創造することができる。

 

自分の心の声を聞く

直感というのは人間が持つ最も強力なツールで、体で感じる真実だ。自分の内なる声に耳をすませてみること。答えはいつも自分自身の中にあるし、そのことは科学でも証明されている。創造性のチャンネルを開くために真っ先にやるべき最も効果的なことは「自分はクリエイティブである」ということを思い出すことだ。

言葉には力があり、自分自身に向かってどんな言葉をかけるのかは大切だ。

 

自分に合ったシステムを創る

アウトプットをサポートするための基本的な戦略やシステム、枠組みを創っておけば、閃きがなかなか訪れない苦しみから解放されるはずだ。どうすれば自分の心をオープンで、ハッピーで、ポジティブな状態にしておけるか、その方法を知っておかなければならない。なぜなら、どんな人生になるかは、どう考え、どう感じるかで決まってくるからだ。

 

クリエイティブ思考を身につけるためには、創造的な行動を繰り返しとることだ。創造することも習慣だ。他の行動と同じように強化することもできるし、無意識に行うこともできるようになる。

そのためには、まず自分が人生で本当にやりたいと思っていることと方向性が同じ目標を立てることが大切である。目標を立てるには、次の基本的なことに取り組むといい。

  1. 目標は紙に書き、定期的に口に出して言ってみること。毎日やるといい。
  2. 目標の数は3つか4つ以内に絞ること。そうすればそれに集中できる。
  3. 1つ1つの目標には適切な期限を設けること。目標が具体的であればあるほど、達成しやすくなる。

 

目標を達成するためには、正しい習慣と思考が必要である。創造性を高めてくれるものは、創造力を育み大きく広げてくれるような習慣だ。創造性を高めてくれる習慣をたくさん取り入れ、妨げとなるものをいくつか手放せば、今の自分から、なりたい自分に近づくことができる。

 

創造性を高めてくれるもの

  • 必要な技術的なスキルを学ぶ
  • クロス・トレーニング(専門外のものも創造する)
  • 瞑想
  • 感謝すること、視覚化すること
  • 体を動かす
  • いい食事を摂る
  • 適度な水分を補給する
  • 受け身になる前に創造する
  • 整頓された環境
  • 冒険と遊び
  • アート(他のクリエイターの作品を見る)
  • 心を落ち着ける
  • 睡眠