「すぐやる人」の読書術

発刊
2019年1月16日
ページ数
225ページ
読了目安
189分
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本を読んだらすぐに行動に移せ
読書で学んだことを、すぐに行動に活かすことの大切さを説いた一冊。京都でグローバルリーダー育成するスクールを運営する著者が、読書を実践に移すためのポイントを紹介しています。

読書で得た知識やノウハウを行動に移せ

「たくさんの本を買って読むのは、目標に向かって小さな行動をするため」と考えてみること。読書をすれば、他人の経験や考え方、メソッドなどを知ることができる。本を読むことで、自分では思いつかなかった発想や考え方に触れることができる。

読書を行動に活かさない手はない。読書から仕入れた知識やノウハウをすぐに活かすことで、初めて「知っていること」が「できること」に変わる。読書だけして知識を得ただけでは、変わることはできない。読書というインプットに、行動というアウトプットを掛け合わせることで初めて変わることができる。

読書で自分の常識をアップデートせよ

すぐやる人は後手になるのではなく、常に主導権を握っていく人である。そして、すぐやる人は読書で常に自分をアップデートする。本はその道の専門家の考えなどを採り入れたり、新しい生き方や働き方を考えるきっかけを得る上質なテキストである。たくさんの本を継続的に読み、いろんな意見に耳を傾け、自分なりの仮説を立てて、行動し、思考すること。自分なりの答えを導き出せばいい。

知識やスキルは武器である。しかし、その武器が役立つかどうかは時代に応じて変わる。これまでにうまくいった方法に固執していると、次の瞬間にはそれは通用しないものとなってしまっているかもしれない。すぐやる人は本をたくさん読んで、多角的に時代の変化を捉え、自分をアップデートしている。

すぐやる人は読書で価値観を壊す

「すぐやる人」と「やれない人」の読書術には大きな差がある。中でも、すぐやる人は「そういう考え方はしたことがなかったな。そういう方法もあるのか!」と自分の価値観を壊すために読書をしている。一方、やれない人は「やっぱりそうだよな。自分は間違っていなかった」と自己肯定のために本を読んで満足してしまっている。

既知の内容を確認して終わりにしているのなら、「自分がうまくいかないのは、考え方がまずいからでは?」と自問自答してみる必要がある。価値観が変われば行動が変わる。行動が変われば状況が変わる。

本を読んですぐに実践することが大事

成長できる人とできない人の差は、インプットとアウトプットの時間の間隔がとても短いこと。同じ質の、同じ量のインプットをしても、次の一歩次第で成果を出せるかどうか、決まってくる。

本は、全てを読破することが大事なのではない。読書しながらアイデアを閃いたり、自分だったらこうすればいいのではないかといったように、脳にスイッチが入ったならば、いかにその流れを行動につなげるかが重要である。アイデアが浮かんだその瞬間から行動へのフローを大切にすることで、読書がどんどん成果につながる。

そのためにはまず「本を読みきらなきゃいけない」という意識を捨てることである。読書の効果を最大に引き出せない原因は「読みきらないともったいない」と思ってしまうところにある。このままでは読書によって生み出される価値はあまりない。読み切ることで得られる満足感が全てになってしまうからである。

自己満足で完結させるための読書ではなく、成果を生み出す読書をすること。そのために、自分を突き動かすような「1フレーズ」と出会った瞬間に動き出す。インプットとアウトプットのタイムラグを作らないことがポイントである。