人を操る禁断の文章術

発刊
2015年1月21日
ページ数
224ページ
読了目安
204分
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人の心を動かす文章の書き方
メンタリストDaiGoが、人の心を操るメンタリズムの手法をもとに、人を動かす文章の書き方を紹介している一冊。

人を動かす文章のルール

相手の想像力を使って、こちらの望む行動を起こしてもらうこと。これがメンタリストがよく行っている方法である。読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術が、メンタリズム文章術である。文章とは、読み手を行動へと導いてこそ、初めて存在価値がある。

 

心を動かす文章には共通する3つの原則がある。

①あれもこれもと書き過ぎないこと
②きれいな文章を書こうとしないこと
③自分が書きたいことを書かないこと

 

この3原則に基づき、読み手の感情を揺さぶる7つの引き金と5つのテクニックを組み合わせて文章を書けば、人を動かせる。

 

人を操る文章の3つの原則

①あれこれ書かない
あえて短い文章で相手の想像力を利用して、行動を導く。文章の中に込めるのは1つのメッセージ。ポイントは「自分が何を伝えたいか」ではなく、「この文章を読んだ時、相手にどんな行動をして欲しいか」で考えること。そして、どのように書けば読み手が「それをしてもいいかな?」「是非そうしたい」と思うのか、を考える。

相手にとって読みやすくわかりやすい「書き過ぎない文章」にするため、書き出す前に誰が読むかを考え、材料を集めて文面を練ること。

 

②きれいに書かない
まじめに書くほどこちらの気持ちがこもらず、「きれいな文章=表面的な文章」になってしまう。書くべきなのは、表現が稚拙であろうと、言葉選びが洗練されていなくても、個人的な思いや背景が盛り込まれた文章である。そこに相手との共通体験などを盛り込み、読み手の心と文章を結び付けなければならない。だから、当たり障りのないきれいな文章を書いてはいけない。

 

③自分で書かない
読み手は書き手が期待するほど、文章としっかり向き合ってくれる訳ではない。だから「読み手の心を読む」事が重要になる。相手の心を読んで、どういう言葉なら反応するのか。「こういう文章なら、読んだ後に行動してくれるかな」と考えること。読み手について、書く前にどれだけ調べられるかで勝負は決まる。刺さる言葉は相手の心の中にある。

 

人を動かす7つのトリガー

①興味
人は、退屈を嫌い、夢中になれる事には時間を忘れる。興味に触れれば、勝手に行動してくれる。

 

②ホンネとタテマエ
人は、本音と建前を行き来しながら生きている。その狭間に、突き動かされるエネルギーが詰まっている。

 

③悩み
人は、悩みやコンプレックスを解消したいと思っている。悩みが解決できるとわかれば必ず行動する。

 

④損・得
人は「得したい」思いより「損したくない」という思いの方が強い。「損しませんよ」と安心させれば,行動させやすくなる。

 

⑤みんな一緒
人は、自分の所属しているカテゴリーから外れる事を回避したがる。また、自分と共通点を持つ人に、強く影響される。

 

⑥認められたい
人は、認めてもらわなければ生きていけない。プライドをくすぐれば、前のめりで読んでくれる。

 

⑦あなただけの
人は、持っているものがなくなりそうになると激しく渇望する。また、自分だけ特別扱いされたがっている。

 

5つのテクニック

①書き出しはポジティブに書く
②なんども繰り返す
③話しかけるように書く
④上げて、下げて、また上げる
⑤追伸をつける