1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!

発刊
1983年2月1日
ページ数
145ページ
読了目安
156分
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効き目が持続する管理の極意
教える。ほめる。叱る。リーダーの仕事はたったこれだけである。マネジャー革命に火を点けた世界のロング&ベストセラー。
頭の固い学者たちからは陳腐で浅薄だと批判されつつも、25以上の言語に翻訳され、これまでに700万部以上を売り上げている。

1分間マネジャーとは

部下から大きな成果を引き出すのに、ごくわずかな時間しかかけない人。「気分の良い部下は、良い成果を生む」という点が重要なポイントとなる。

一分間目標を設定し、部下たちがどういうことに責任があるか、うまく果たすというのは、どういうようになるかをはっきり部下に教える。次に部下が何か正しくやっているところをつかまえ、一分間の称賛を与える。正しい技量がありながら、部下がその腕を発揮しない場合には、一分間の叱責を与える。

うまくいかなかった場合には、叱責後、目標設定に戻る。

1分間マネジャーになる3つの秘訣

①一分間目標設定
・部下が自分の目標について同意(納得)し、承知する。
・部下が良い行動とはどういうものか知る。
・目標は一つずつ、250語以内で一枚の紙に書き付ける。
・各々の目標を1分以内で、何回でも読み直す。
・1日の内で、時々、一分間使って自分の目標達成具合を調べる。
・自分の行動が目標と合致しているかどうか調べてみる。

②一分間称賛法
・部下の仕事ぶりを指摘する意図があることを、前もって部下に伝える。
・その場ですぐに褒める。
・正しく、うまくやった事柄を具体的に話してやる。
・上司としての自分がどれだけいい気分になったか、組織や働く人に役立つか話す。
・沈黙の時間を置き、いかに気分がいいかを当人にも感じさせる。
・引き続き同じように頑張るように励ます。
・握手したり、触れたりして、部下が成功することを援助していることをわからす。

③一分間叱責法
・部下がやっていることをはっきりと、指摘するつもりだと、前もって伝える。
・間違った点はただちに叱る。
・何を間違っているかを具体的に教える。
・間違いを見て、どう感じたかを部下に話す。
・不愉快でも、沈黙の数秒間を置き、当人にもどう感じるか味わわせる。
・本心から部下の見方であるとわからせるように、握手や肩に手を置いたりする。
・部下を高く評価していることを思い出させる。
・実績は別として、部下に好意を持っていることを、はっきり言う。
・叱責が終わったら、それですべておしまいということを良く認識する。