4倍速で動くマインドセット
通常のスピードよりも4倍速く「考え」「動き」「成果を出し」「成長する」ことを目指すこと。4倍速で仕事をするには、まず「四半期=1年」と考える。この考え方に基づき、通常1年で行うことの多くを「四半期(3ヶ月)」で行う。同期入社の考え方も四半期単位、売上も四半期ごとに20%アップさせると、1年で2倍になる。四半期を1年で考えると、様々な業務に関しても1時間単位ではなく15分単位で考えるようになり、密度がはるかに濃くなる。
4倍速チームリーダーのPDCA
チームリーダーが、4倍速でマネジメントサイクルを回していく基本となるのが、PDCAである。
①Plan:大胆な目標を立てる
大胆な目標を立てる時に重要なことは、メンバー1人ひとりにその目標を何が何でも達成したいと思わせるワクワク感があることである。大胆な目標へとチームを向かわせるのは、「〜したい」というメンバーの「ウォンツ」である。チームリーダーはあ、メンバーの「ウォンツ」を考慮した大胆な目標を1年間の目標として掲げ、その実現に向けて四半期サイクルのPDCAを回し、有効な施策を次々と実行して成果を出すことが求められる。
目標設定後は、目標を3つ程度の重要なKPIに分解し、それぞれのプロセスKPIも設定し、行動目標まで設定する。
②Do:密接なコミュニケーションを積み重ねる
成功と失敗の見通しが「51:49」なら「やる」と判断する。大切なことは「とにかくすぐに実行してみる」ということ。走りながら高速でPDCAを回し、少しずつ成功率を上げていく。
実行フェーズで、チームリーダーにとって最も大事なことは、チームの成果を最大化するために、メンバー1人1人の生産性を上げるための「てこ」になることである。メンバーに寄り添って伴走し、適宜、的確なアドバイスを与えて、メンバーが成果を出せるように導くことが大切である。
③Check:チェック力を高める
PDCAを回せていない企業の多くは、Checkができていない。チェック力がないから次のアクション、改善につながらず、PD→PDと同じレベルを周回することになってしまっている。
毎週定期的に行う「週次チーム会議」ことがチェックの場であり、4倍速でPDCAを回すためには不可欠なものである。目標に対しての進捗状況やプロセスKPIの進捗状況など、重要な数値をチームリーダーとメンバーが共有し、徹底的に現実と向き合う。
PDCAでは、プランとして計画や施策を多く出し、どんどん実行していき、それらの結果をチェック、評価していく。このチェック時に優先順位をつけ、チームリーダーは優先順位の低いものはやらないと決めていくことも大切になる。
④Action:粒度をより細かくする
PDCAを回せば回すほど、工夫やアイデアがどんどん加わっていき、業務のやり方や販売方法なども効果の高い方向へとどんどん細かく決められていく。アクションは「粒度をより細かくする」作業だと言え、機能も含めて精度が上がり、「当たり前のレベル」が上がっていくことで、最初は難しくてできなかったことが、簡単にできるようになる。
チームとしてワンランクアップするためには、メンバーの育成が不可欠である。メンバーを成長させるためには、チームリーダーの業務をメンバーに渡すことが大切になる。