図で考えるとすべてまとまる

発刊
2016年3月2日
ページ数
208ページ
読了目安
199分
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図をつかってシンプルにまとめる技術
図をつかって、自分の考えをまとめて、相手に伝える技術を紹介している一冊。
シンプルに使える図を紹介しながら、簡単に使える方法が紹介されています。

図で考えると考えがまとまる

本で考え方を学んでも、それを自分で表現して使う事ができなければ、いつまでたってもただの知識の枠を超えられない。「なぜか身についている気がしない」という風に感じるのは、アウトプットするための技術が不足しているからである。

図は考えを実際にアウトプットするという技術を鍛えるものである。図を使えるようになると、入ってきた情報を自分なりに整理し、表現する力がつく。これまで、ただ情報として頭を通りすぎていたものを、自分の中で消化し、血肉とする事ができるようになる。

図は余計なものをそぎ落として、モノゴトの本質をとらえる。図で整理すると、何が足りなくて、何がポイントなのかがはっきりとわかるようになる。

 

7つの必勝パターン

図にはある一定のパターンがある。図のパターンがわかれば「考え方のパターン」がわかる。図のパターンを覚える事で、ビジネスに役立つ思考のパターンがそのまま身に付く。

 

①因数分解のパターン
大きな問題や複雑な問題に取り組む際に、アイデアを考える切り口を与えてくれる。
まず紙の一番左端に四角いハコを書く。そこに達成したい目的を入れる。その最初のハコから右に向かって、枝分かれをさせるように、どんどんアイデアのハコを増やしていく。最初は、発想を広げて、アイデアをできるだけ沢山出す事が大事。そして出し切った後で実行できるもの、優先順位の高いものとそうでないもの、という風に削っていく。

 

②マトリックスのパターン
モノゴトをタイプ別に分ける事で、それぞれの関係性や優先順位がわかるようにする。
マトリックスは、4つの正方形が集まった格子状の図。まず、4つの正方形をつくり、縦横に2つづつ並べる。縦軸と横軸には、その内容を考える上で重要な条件や基準を使う。

 

③表のパターン
たくさんある情報を簡単に整理できる。
ただ横に必要な項目の数だけ線を引く。そしてその線の上に、考える必要がある項目を書く。

 

④比較のパターン
何かを比べてどちらが良いのか検証したい時、またそれぞれがどう違うのかを示したい時に使う。
まず、横に比較したいものの数だけ線を引く。縦軸には比較する際に使う項目を入れる。項目の間に矢印を入れると、それぞれの項目が異なるという事がよりはっきり示せるようになる。

 

⑤線表のパターン
目に見えない時間を誰にでもわかる形にまとめる。
まず横軸に「年」「月」「週」「日」などといった時間の単位を書く。縦軸には、その期間にやるべき項目を書いていく。そして、項目ごとにかかる時間を矢印で記入していく。

 

⑥コンセプトのパターン
簡単にわかりやすく、そのものの特徴を表現する事ができる。
コンセプトを表現するには、まずそのコンセプトを構成する要素がいくつあるかを考える。そして、その構成要素の数だけ丸を書く。そして、次にその要素同士が重なりあっているのか、つながっているのか、順番になっているのか、お互いにどのような関係にあるのかを考える。もし、要素同士が重なりあっている場合は丸同士を重ねる。つながっている場合は線でつなぐ。順番になっていれば矢印でつなぐ。

⑦プロセスのパターン

何かをステージごとに分けて考える際に使う。
まずそのプロセスが何ステップに分かれているかを考える。そして、そのステップの数だけ、ホームベース型の矢印をつなげる。ホームベース型の矢印の中に、そのステップの内容を書く。縦軸には、そのステップごとに行う内容などを書いていく。