次世代リーダーを育て、新規事業を生み出す〈リクルート流〉イノベーション研修全技法

発刊
2017年8月26日
ページ数
200ページ
読了目安
372分
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イノベーションを起こす研修メソッド
経済産業省とリクルートの共同事業を契機に生まれた「組織の中からイノベーションを起こす」研修を紹介している一冊。研修という場を使って、イノベーションを生み出す手順が書かれています。

イノベーション研修の事前準備

①経営者とすり合わせを行う
・経営者がイノベーション研修に何を求めるのかを確認する
・イノベーションの期待領域や資源動員内容を経営者と共有する

②「場」を設定する
・非日常の「開かれた共同体」の場を用意する
・場を「ウィークタイズ(違う部署や異なる世代など会ったこともない人が集まる場)」な状態にする

③ファシリテーターを決定する
・「慣行の外」にいるファシリテーターを選ぶ
・無邪気な共感を繰り返す

④受講者を招集する
・招集は慎重かつ大胆に行う

⑤研修を「公式化」する
・研修の実施を全社に周知する
・フィールドワークのサポート体制を構築する

イノベーションを体感させる

①研修の目的を説明する
・研修の目的と、経営者の期待を伝える
・イノベーション研修全体の流れ、1回目のセッションの内容を説明する

②イノベーションを体感させる
・社内、社外のイノベーターに開発の経緯を語ってもらう
・経営者とイノベーターが、受講者の質問に答える

③事業案フレームをインプットする
・事業案フレームを説明する
「それは何?」「何でやるの?」「市場はあるの?」「儲かるの?」「勝てるの?」「できるの?」「本気なの_」の7つの要素
・事業案実現に向けた決裁依頼事項を提示するよう説明する
・見本プレゼンでレベル感を伝える

④「不」の掘り下げ演習をする
・「不」のお題を出し、思いつく限り考える
・抽出された「不」から1つ選び、クラスで掘り下げる

⑤次回までの課題を説明する
・「不」を見つけてくるという課題を説明する

⑥目標設定する
・イノベーション研修を通じて獲得したいことを自分で決める

「不」を発表・深堀りする

①「不」の内容を発表する
・極め付けの「不」を発表してもらう
・挙手性で全体討議にかけたい「不」を決定する

②全員で「不」を深掘りする
・採用された「不」を詳しく説明してもらい、全員で突っ込みを行う
・小グループに分かれ、全員の「不」を深掘りする

③アクションプランを発表する
・「不」の事業化課題を発表する
・採り上げる「不」とその理由、次回までのアクションプランを発表してもらう

中間プレゼン

①プレゼン練習
・小グループに分かれて模擬プレゼンを行う

②中間プレゼン
・中間プレゼンを行う
・経営者に中間評価を発表してもらう
・経営者の評価ポイントを考える

③アクションプランの発表
・全員にプレゼンの振り返りと課題、行動計画を発表してもらう
・プレゼンのポイントを知る

事業案の磨き合い

①模擬プレゼンと評価
・小グループに分かれ、模擬プレゼンを行い、さらに深掘り質問を行う
・全員がその内容を評価し、数値化する

②プレゼンのアドバイス
・「最終プレゼンで必ず行うこと」を共有する

③アクションプランの発表
・行動計画をシートに記入してもらう
・全員にプレゼンの振り返りと課題、行動計画を発表してもらう

最終プレゼン

①プレゼン練習&資料修正
・事業案フレームと根拠となる「手触り感」「専門家とのつながり」「最終決裁者に影響力がある人とのつながり」「経営資源の活用」「プロトタイプ」「ビジョン」を提示することを確認する

②最終プレゼン
・全員分、プレゼント質疑応答を行う
・経営者に全体講評をしてもらう

③研修全体を振り返る

④表彰式&懇親会