日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方

発刊
2017年11月16日
ページ数
264ページ
読了目安
231分
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日本電産のマネジメント
世界一のモーターメーカー日本電産の創業者である永守重信氏の言葉を紹介しながら、永守氏の経営、マネジメントを解説している一冊。

社員の士気がすべてを決める

「物事の成否はまず、やる気で決まる。無気力でかつやる気のない社員を歓迎する会社はどこにも存在しないし、存在すれば、その会社は倒産するか、業績悪化するかどちらかである」

永守は「何より大事なのは社員の士気の高さだ」と言う。何としても利益を上げるとという強い意識を持っていれば、社員自らがコスト削減に知恵を絞り、実行するようになる。自らの意識でコスト削減に取り組むのだから、継続もする。

まず、目標を設定する。具体的なノウハウを教える。やらせてみる。そして成功体験を積ませて、さらにやらせる。その間、「物事はすべてやる気で決まる」ということを嫌になるほど何度でも言い続ける。社員の意識の底に「士気の高さがすべてだ」と刷り込み続けていくのである。

成功するためには強い心を持て

「物事が実現するか否かは、まずそれをやろうとする人が、できると信じることから始まる。自らできると信じた時にその仕事の半分は終了している」

「戦いの勝負は、まず自分に勝てるかにかかっている。自分に勝てる社員はいかなるものにも勝てる」

何があろうと永守は気持ちを前に前に向ける。大事なのは思いを極めることだという。徹底して思い続け、徹底してそのために働き続ける。そうすると、できるというのである。

仕事の厳しさを知っている人こそ成果を上げる

「仕事というものは、本来決して楽しいものではない。もし、楽しいものならば遊園地とか映画館などと同様に、私は毎朝会社の玄関で社員一人ひとりから入場料を徴収する。それをやらないということは、働く、仕事をするということが、いかに苦しいことかを知っているからである」

永守は関西人の典型のようなユーモアと明るさを持っている。一方で絶対に妥協しようとしない、徹底した厳しさを持っている。明るさと厳しさ。その矛盾が永守であり、日本電産の原点でもある。

自分自身を厳しくチェックできる人が成果を上げる

「担当する仕事の成果が常に最良の結果で終わる人は、自己の仕事に対して、常に自分自身で厳しいチェックのできている人である。

常に自分の仕事の状態をチェックし続け、修正し続ける人こそ、永守は仕事のできる社員だという。多くがそういう人材になれば結局仕事の方向は1つになる。利益を上げる。

企業の力の差は、社員の意識の差である

「人の能力の差はせいぜい5倍まで。意識の差は100倍まで広がる」

従業員・社員の意識が会社を変える。意識の高さは、経営者の考え方がしっかり浸透していることが、もとになっている。経営者の考え方はもちろん大事だが、それが社員の体の中にまで入り込むほど十分に伝わって、初めて社員の意識が変わる。

永守の特徴は、とにかく社員とよく話すこと。日本電産だけでなく、買収してグループに入れた企業も国内外を問わず、それも社長や役員だけでなく、中間層、若手までとにかくよく話す。

目標が達成できるかは志の高さによる

「すべては『志』の高さ

永守の言葉にはしばしば「志」が出てくる。目標を達成するには、新しいものや困難なものに自ら果敢に挑戦していかなければならない。『志』は自分との闘いでもあり、自分をも成長させる。人は年齢を重ねれば自然と成長するわけではない。

ハードワーキングこそ成長の原理原則

「泣かない、逃げない、やめない」

永守が求める人材の大事な基本はこれである。困難に直面しても泣き言を言わない。そして困難から逃げない。努力をやめないということである。