HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術

発刊
2018年4月19日
ページ数
384ページ
読了目安
497分
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最適な食生活で脳を効率化する方法
シリコンバレーでIT企業家として活躍してきた著者が、いかに健康的に脳の状態をよく保てば良いのかを実践の中から紹介している一冊。基本的に食生活の改善によって、脳を最善の状態に保つ方法を解説しています。

ミトコンドリアを効率的に保つ

脳がきちんと働くには多大なエネルギーを要する。実際、脳は全身のエネルギーの20%を使い果たす。そのエネルギーは体が作る。体のほぼ全細胞の中には、ミトコンドリアというバクテリアの微細な子孫が数百〜数千個ある。エネルギーはこのミトコンドリアで生成されている。そして、ミトコンドリアの数、効率、強度によって、今の知力がどれほどあるか、ゆくゆくは癌や変性疾患にかかるかどうかが決まる。

ミトコンドリアの機能低下の最も想定される原因は「老化」である。30歳から70歳の間に平均的なミトコンドリアの効率はほぼ50%低下する。しかし、高齢になっても、ミトコンドリアの効率を安定的に保ち、30歳の時と同じ量のエネルギーを作ることは理論的に可能である。決め手は、今すぐミトコンドリアをスーパーチャージして早発生ミトコンドリア不全を避けることだ。

ミトコンドリア不全の解決法

①「最高の栄養」を摂取する
適切な栄養摂取が、ミトコンドリアの機能を高める最も簡単で手っとり早い方法である。

②「ホルモン値」を最適化する
エネルギーに大きな問題を抱えているなら、ホルモン値の精密な検査を受けるべきである。

③毒を「回避」し「解毒」する
ミトコンドリアは、人体が生み出す副産物に対抗すべく、抗酸化物質や他の解毒酵素を生成している。体内にフリーラジカルに対抗できる抗酸化物質がないと、体は酸化ストレスを受け始める。

④「適度なストレス」を維持する
慢性のストレスは脂肪代謝の欠陥や糖の増大など、多くの問題につながっていく。

脳の性能を高める方法

①脳細胞を殺す「環境有害物質」を避ける
重金属、溶剤、添加物、自然から生じる毒素など、神経毒に環境中で晒されると、神経発生の比率が大幅に低くなり、既存の脳細胞が死んでゆく。これらの毒は食品にも加えられており、毒を避けることが脳のパフォーマンスを向上させる。

②神経発生率を高める食事にする
神経発生率を低落さセる2つの食物は、糖と酸化した脂肪だ。酸化した脂肪は血中に入ると炎症を起こす。糖分の多い食事で神経発生率が鈍化するのは、血液中のインスリン量が増加するからだ。インスリンが多く出すぎると、脳も含めて体内のあらゆる器官が弱められる。神経発生率を高められ、新しいニューロンを健康かつ活発に保てられる食物もある。オメガ3脂肪酸は神経発生率に大きな影響を与える。

③バイオフラボノイドをとる
柑橘系の果物や多くの野菜に見られるこの植物成分は、新しいニューロンの生存に不可欠だ。ポリフェノールと呼ばれる食物由来の化学物質もそれで、コーヒー、チョコレート、ブルーベリー、ぶどう、その他の青、赤、オレンジ色の食品に見られる。

④脳細胞を損なうストレスを避ける
ストレスもうつ状態も脳の同じ部分に神経性萎縮とニューロンの損失を起こすことが明らかになっている。

⑤健康なストレスをかける運動をする
脳への血流を高め、体に短期間の健康なストレスをかけることは、神経発生率を向上させる。

⑥楽しい環境でニューロン生成を高める
刺激の多い環境が動物のニューロン生成を高める。

⑦ミトコンドリアの機能を高めるEZ水をとり、赤外線を浴びる
エクスクルージョン・ゾーン(EZ)水と呼ばれる形状の水は、ミトコンドリアの機能に不可欠である。これは非加熱の野菜ジュースや汲みたての湧き水や氷河の雪解け水を飲む時に得られる。EZ水は、肌を、日焼け止めも塗らないで、日光に毎日数分さらすことで、細胞内に形成される。

⑧セックスをする
セックスはコルチゾールの短時間噴出という悪影響を抑えながら、神経発生率を高められる。