歴史は70年周期で巡っている
時代の流れを読むために「70年周期説」というものが根幹にある。このサイクルで歴史を遡ると「歴史は繰り返す」という事がわかる。
大戦景気(1915年) → バブル景気(1985年)
満州事変(1931年) → 9.11同時多発テロ(2001年)
太平洋戦争(1941年)→ 東日本大震災(2011年)
後付けではどのような事でも言えるが、重要なことは、歴史とは同じパターンの物語により創られるという認識である。70年前を振り返ることで、時代の流れを見ると、その延長線上に未来が浮き上がる。
明治維新終結(1877年)→太平洋戦争終結(1945年)→?(2015年)
明治維新、太平洋戦争に匹敵する社会変革が2015年頃に迫っている。時代の流れを見る限りにおいては、これから変化の本番が始まる。2015年までは、さらなる大きな出来事に対し、用心しておいた方が良い。
2024年以降、「会社」という組織は衰退する
商品ライフサイクルのように会社のライフサイクルを考えると、2024年頃には「会社」が別の組織に代わられることが予想される。企業の寿命(盛期)は短くなっている。
1970年初:約50年
1983年:30年
1997年:12.5年
2008年:10.5年
会社が繁栄を謳歌できる時間は急速に短くなっており、会社は以下の問題に直面する。
①会社では社員が育たない。
②会社では、無から有を生み出す経験が積めない。
③一部の仕事をしている社員が抜けると、会社には何も残らない。
いまや経験はお金よりも価値を持つ。経験を積む事ができなければ、有能な社員は会社に残る理由を失う。2024年以降には、会社は長い衰退に向う。
活躍できる人の条件
衰退していく会社組織は、内部から変革できない。だから外部にゲリラ組織を創るようにする。自己を変容できる心構えがあるリーダーを中心に組織を創り、起業家的文化を築く。こうした小規模の組織のリーダー同士がつながり始めた時に、新しい価値観が生まれる。このプロセスはすでに始まっているが、それが確固たるものになるには2020〜2022年頃まで待たねばならない。
現在においても、未来においても、活躍するための鍵は「エクス・フォメーション」(外に形創る)である。
これまでは情報を得ることが重視されてきたが、現在は情報を得るだけでは価値がなくなってしまった。目的に応じて情報を編集し、オリジナルな知識を創造することで始めて価値が生まれる。
自らを表現することを通して、世界に貢献する。エクス・フォメーションの場を創ることが、知識創造時代で活躍する人の成長プロセスを加速させる。転換期においては「起業力=生きる力」になってくる。