「ノー」を「イエス」に変える技術
好きな人との会話で、仕事のプレゼンで、家族の日常で、就活の面接で。人生の大切なポイントほど伝え方がその成果に直結する。同じ内容の事を言っているにもかかわらず、伝え方次第で相手の「ノー」が「イエス」に変わる。
①じぶんの頭の中をそのままコトバにしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いをつくる
※前作『伝え方が9割』参照
「イエス」に変える7つの切り口
①相手の好きなこと「相手の好きなこと」の文脈で伝える。
×「すみません、このシャツは現品限りです」→◯「こちら人気で、最後の一着なんです」
②嫌いなこと回避
「こんなデメリットがあるからやめよう」と伝える。
×「展示物に触らないで」→◯「薬品が塗ってあるので、触らないで」
③選択に自由
どちらを選んでも、自分の思い通りになるようにお願いする。
×「デザートはいかがですか?」→◯「デザートはマンゴープリンか、抹茶アイスがあります。どちらかいかがですか?」
④認められたい欲
人は期待されると、その通りの成果を出したくなるという承認欲求を使う。
×「窓くらい拭いて! 私だって忙しいんだから」→◯「あなただと高いところまで手が届くから、窓がピカピカになるのよね。お願いできない?」
⑤あなた限定
「あなただけ」と、その人以外ではダメで、「あなたこそ選ばれた人」である事を伝える。
×「飲みに行かない?」→◯「市川くんが来ないと盛り上がらないから、市川くんだけには来て欲しいんだ」
⑥チームワーク化
人は人と一緒に何かをする事自体が好きという本能を使って、相手を動かす。
×「飲み会の幹事やって」→◯「一緒に飲み会の幹事やらない?」
⑦感謝
人は、先に「ありがとう」と言われると、瞬間的にほのかな信頼関係が生まれる。
×「この机、移動して」→◯「この机、移動して。ありがとうね!」
「強いコトバ」をつくる技術
①サプライズ法驚く時に発するサプライズワードを入れる。
例:「え! わずか30分で自転車デビュー!」
②ギャップ法
伝えたい事と「正反対のコトバ」を手前に入れる。
例:「やられたら、やり返す。倍返しだ!」
③赤裸裸法
自分のカラダに起こっている事を観察して、あえてコトバにする。
例:「息が止まるほど、大きなたこ焼き」
④リピート法
強く伝えたいところをリピートする。
例「ポーニョ ポーニョ ポニョさかなの子」
⑤クライマックス法
「この先に大切な事を話しますよ」というコトバを使う。
例:「この部分だけを聞くだけでも、来たかいがあります」
⑥ナンバー法
数字をコトバに入れる。
例:「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」
⑦合体法
別軸のコトバを組み合わせる。
例:「草食男子」
⑧頂上法
◯◯で一番というワードを入れる。
例:「世界一受けたい授業」