楽しいプレゼンを心掛ける
プレゼンはショータイム。ならば、楽しいプレゼンを心掛けたい。人は皆、新しいワクワクを求め続けている。そもそも人は本能的に快楽を求めるもの。堅苦しいものより、真剣に楽しさを追求しているプレゼンの方が好まれる。
人は何かを決める時、根本的な核となる部分は「楽しいか、楽しくないか」である。プレゼンも同じで、重要なのが、楽しいプランを創り上げ、提供していくことである。ワクワクやドキドキといった、プレゼン相手の感情を煽ったり、揺さぶったりすることが重要である。
プレゼンのスピーチ原稿を徹底して作り上げ、随所に楽しさを入れていく。物を売ろうではなく「物語」をプレゼントする気持ちでいる。なぜならその先に人はそれぞれの「物語」を思い浮かべるからである。
例えばコレがあれば「生活が激変する」「気持ちが豊かになる」「家族間の会話が増える」など、物が1つ増えるのではなく、物語が1つ生まれることを想像して頂く。プレゼン相手に楽しい未来や待ち構えている幸福の物語を想像させることが大事である。
日常生活の中で対応力を磨く
想定外のことが起きてもトーク1つで難なくすり抜けられたら、プレゼンに限らず様々なフィールドで役立つ。ビジネスマンには巧みな話術が必要である。それも、どんな状況でも、誰が相手でも乗り切れる対応力が大事である。
対応力はプレゼン中でも身につけられるが、普段の生活から学ばなくてはならない。だからこそ、日常生活の中で多種多様な人とコミュニケーションを取り、多くの経験を積むことで対応力はさらに強化されていく。
幅広い世代に対応するには、正しい日本語、正しい敬語、そして親しみのある言葉などをしっかりと理解し、使えるようにしなければならない。すべては相手や状況、そして場の空気を読んで、その時に最も相応しい言葉遣いと伝え方を選択する。
そして全世代に共通する対応としては、明るい表情と笑顔、そしてポジティブシンキング。ネガティブな発想はマイナスの結果を引き寄せやすくなる。失敗やミスを犯したとしてもポジティブな発想とプラス思考を心掛けること。
真心を笑顔で伝える
プレゼン技術はいくらでも成長できる。そして、そこに熱意や熱量などの心が込められていれば、さらに勝利の確率は上がっていく。つまり、心があるかどうかでプレゼン相手の心に響く度合いが圧倒的に変わる。
結局のところ、人を動かすのは心である。心の内を是非見て欲しいという時の表情の1つが「笑顔」である。心の距離が縮まるし、笑顔はタダである。さらに、笑顔は使い放題。
仏頂面や緊張から強張った状態でプレゼンはダメである。無理にでも笑ってみる。口角を上げて笑顔にしてみる。そんな単純なことで、なぜか自然と心に余裕が生まれてきて、しゃべりも滑らかになっていく。
プレゼンでは必ず本音を言うように心掛ける。嘘は絶対にバレる。もし適当な情報を口にし、それを調べられたらアウト。だから、正直に、そして誠実さを忘れずにプレゼンする。
一個人として、一消費者として、自分で目で見て思ったことは情報として口にするのが、最低限のサービスである。そして、誠実さとは最短で信頼を勝ち取る方法でもある。
気配りと勝ちにいく意志が大切
プレゼンには「大胆さと慎重さ」という相反する要素が求められる。要するにメリハリが肝心である。そのメリハリを自在にコントロールできれば、どんなやり辛い環境や不利な状況でも、やりやすい空気と温かい空間での自由なプレゼンが可能になる。
そして、臆することなく堂々とプレゼンすれば良い。プレゼンの主役は自分である。良い意味でのエゴイストにならなければ成功は遠ざかってしまう。ここで注意しなければならないのは、ただのエゴイストではダメだということ。プレゼンで必要なエゴイズムは言わば「責任感」のようなものである。
自分が中心となり、プレゼンが終わるその時まで、細部にわたり気を配り、必ず勝ちにいくという強い意志を持ち続けなければならない。
気配りと目配りができる人は確実に信頼度が上がる。そのために大切なのは、どんな相手にでも、きちんと敬意を持って接することである。この心構えがあるかないかが重要である。
プレゼンで成功するには、備わっている実力に加え、日々の努力、そこに自分ならではの感性と、人としての細やかな配慮を融合させることが大切である。これにより最強の勝ち癖プレゼンターとなる。