会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術

発刊
2015年11月27日
ページ数
208ページ
読了目安
224分
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これから食べていくために必要な考え方
8人の著者がそれぞれ、「キャリア術」「人脈術」「企画術」「お金術」「マーケティング術」「起業術」について語った一冊。不確実な時代に食べていくための考え方が紹介されています。

これからのキャリアはどう考えればいいのか

グローバル化、ロボットなどによるオートメーション化、ライフスタイルの変化など様々な要因によって、いくつもの職業が10年後、20年後には存在しなくなるかもしれないという激動の時代を、私達は生きている。これまでの常識が通用しなくなっていく移行期には、これまでのキャリア論もいつか通用しなくなる。

「キャリア・アップ」という言葉から連想されるような「より高いポジション」「より高い報酬」「より高い専門性」という「右肩上がりの成長」を目指すキャリアスタイルに違和感がある。むしろこれからの時代は「一生モノのキャリアを目指さない」という新しい発想からキャリアを考えていく事も必要である。1つの職種に限定せず、1つのスキルに集中せず、一生涯の内に複数の仕事に従事し、複数の肩書を持って働くというスタイルである。

 

キャリアをつくる6つの考え方

①「What」ではなく「How」から考える
「何をするか」より「どのように生きたいか」から考えるという思考の転換が重要である。この時に助けになるのは「ロールモデル」を持つ事。ロールモデルとなる人を参考に、自分にとっての「How」からキャリアを探してみる。

②自分の強みを見つけ掛け合わせる
「100×100×100」、つまり100人中1位になる強みを3つ掛け合わせる事で、100万人中1位の存在になる。周りの人から重宝されたり、頼られたりする知識や経験を掛け合わせ、3つの領域で1位を取る事を目指し、キャリアをつくる。
まずは自分と同じ職種や職能を持つライバルと自分を比べ、以下の2つの点を書き出す。

・ライバルにあって、自分にないもの
・ライバルになくて、自分にあるもの

ライバルという対象を引き合いに出し、自分自身を客観的に眺める事で、自分の「持ち味」でキャリアを構築する。

③ウィークタイから新しいキャリアを見つける
何か新しい一歩を踏み出すきっかけになるという点では、自分という人間について先入観が少ない「ウィークタイ」のつながりこそが大切である。地域コミュニティの会合、パーティー、習い事、セミナーや講演会など、新たに出入りをはじめた「第三の場所」にこそ、思いがけない「ウィークタイ」との出会いがある。

④3つの力を意識してしなやかなキャリアを手に入れる
「上から引き上げられる力」「下から支えてもらう力」「水平に広がる力」、この人間関係における3つの力をバランス良く持つこと。関わる人全員を大切にする心持ちで、3つの力を意識する事で、望むキャリアを手に入れやすくなる。

⑤3年サイクルでキャリアを計画する
変化の早い時代、長期計画はあまり意味をなさない。とはいえ、ある程度の方向性がなければ、羅針盤のない船のように目的地を見失ってしまう。そこで「3年」という中期計画をつくる。3年後に実現したい事から逆算してすべき事を各々計画していく。

⑥偶然性に身をまかせる
計画性というのは、あるところまでは大事でも、長い目で見ると実はそれより、寄り道の中やちょっとした思いつきの中にキャリアのヒントがある。

 

人脈で仕事をするということ

スペシャリストをどれだけ知っているか、どれだけ自分のプロジェクトに巻き込めるかが、仕事の結果を左右する。誰かを人脈にしたいなら、相手にもメリットが必要である。

人脈をつくるには、何より自分自身が魅力的である事が必要である。スペシャリストに興味を持ってもらい、魅力を感じてもらうには「膨大なインプットをして、スーパーミーハーになり、どんな時もどんな話題でも、どんな人とでも話題豊富に話せること」が必要である。