視野を広げて周囲の小さな幸福に気づくことが大切
どんな人間にも、完璧などない。何かしらの悩みを抱えているものである。特に今は慌ただしい時代だから、自分のことで手一杯になってしまって、余裕がなくなってしまう。人に優しくできなくなってしまう。楽しいと思える時間があまりない。
しかし、視界を少し広げてみるだけで、身の回りには、小さくてもたくさんの幸福が溢れていて、たくさんの喜びがある。今を楽しみながら生きていると、そのうち不思議なことが起こる。考えもしなかった出会いや幸運な出来事が引き寄せられ、「福を呼ぶ」ようになる。
福を呼ぶ5つの習慣
①笑顔:楽しい顔をすれば楽しいことが起きる福を呼べる人は、元々ラッキーなのではなく「幸福を呼びやすい行動」を積み重ねている。秘訣は、毎日の「ちょっと」の積み重ね。習慣の見直しである。よく笑う人のところには、必ず良いことが起こる。優しい雰囲気、明るい雰囲気が出てきて、人がたくさん寄ってきて、思いがけない幸運やご縁に出会いやすくなる。なぜなら、世の中は、人間同士のつながりでできているからである。偶然や人生の転機は人と人との関わり合いの中から生まれる。
②おせっかい:人のために「何かしよう」という気持ちが福を呼ぶ
おせっかいとは「見返りを求めない、立場も人種も関係ない、ただただ相手のことを思った親切な行動」である。つまりは「人のために何かしてみよう」ということ。幸福とはじっと待っていたらやってこない。人のために何かしてあげたいと思う気持ちから生まれた行動が人生に転機を与えてくれる。人のために何かしてあげたい、と起こした行動が積み重なっていくと、だんだんと向こうから自分の方にやってくる。1つ1つのことに一喜一憂せず、自分の気持ちを外に分けてあげる。そんなことを続けていると、どこかのタイミングで面白いことが起きてくる。
③分かち合う:分け与えられる人が豊かになっていく
単に楽しいというのは人間関係では何より大切なこと。重要なのは、持っているものを分け与えるという精神である。自分一人がハッピーになる方法ではなく、いつでも、周りの人も幸福になれるような方法をしていくこと。人と人との出会いは、分かち合うからこそ芽生えるかけがえのないものである。おせっかいが過ぎれば「余計なお世話」となってしまうこともあるが、それでいい。その心で行動を続けていけば必ず、心と心が通じ合える仲間に出会うことができる。
④即行動:今を楽しむために、頭よりも足を使う
今の時代はお金がなくても始められる仕事はいくらでもある。悩みの解決方法というのはシンプルで、一歩一歩「やれば何とかなる」のである。何でも難しく、どうなるかもわからない先のことばかり考えているので心配が大きくなってしまう。考えるよりも「言ってみる、行ってみる、やってみる」。この前向きなアクションが、結果的に福を呼ぶことにつながっていく。
⑤脱不幸:人生は「不運」か「幸運」の二択だけではない
「モノは考えよう」と言われるが、人は使う言葉1つで物事に対するイメージが変わる。アクシデントが起きた時は「最悪」にならず、「ああ、今日は中吉の日だなぁ」と思ってみる。不運からスタートするから幸運が遠く見えてしまうが、大抵のことは「中吉」くらいで済む、些細なことである。