Google式10Xリモート仕事術

発刊
2020年11月25日
ページ数
188ページ
読了目安
191分
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リモートワークの生産性を高めるためのGoogleアプリ活用法
Googleの認定トレーナーが、リモートワークの生産性を高めるGoogleアプリの使い方を解説している一冊。無料で使えるGoogleの10個のアプリを紹介しながら、どのように活用すれば、生産性を高められるのかを書いています。

Googleの無料アプリ10個を使うだけで成果が10倍になる

「リモートワーク」という働き方の変化によって生み出されたのが「リモート格差」である。この大変化を前向きに捉える「リモート強者」と、この変化を後ろ向きにしか捉えられない「リモート弱者」に二極化している。リモートワークで、仕事の生産性が劇的に向上したなら「リモート強者」である。

リモート強者になるための最短最速の武器が、成果10倍の劇的変化を目指すGoogleの無料アプリ10個「10X・10アプリ」である。Googleのマルチアプリ・マルチユース(複数のアプリを組み合わせて多人数で使う)でこそ、Googleの10倍馬力が初めて発揮される。

 

リモートワークで激変した仕事のやり方

新型コロナのビフォー・アフターで、仕事のやり方は大きく3つ変わった。

 

3大仕事 ビフォーコロナ アフターコロナ
会議・面談・商談

【対面集合】

参加者が一堂に会する集合型対面会議

【非対面リモート】

離れた参加者が画面越しに参加するウェブ会議

資料作成と確認・修正

【1人作成・メール添付で確認】

1人で作成し、メール送付で共有。上司がチェック

【同時編集・コメントで確認】

大人数で同時に作業と編集をするのでメールを使わない

管理・育成・指導

【対面接触】

オフィスで対面しながら面談

【非対面非接触】

離れた場所からデバイス画面を通じたウェブ面談

 

リモートワークによって、仕事のやり方は次のようになった。

  • スマホやPC画面からウェブ会議を連続でハシゴする
  • メールやチャット、メッセンジャーなどで社内外の打ち合わせをする
  • 文書作成アプリを立ち上げ、複数名で同時に資料の編集作業をする

 

リモート強者はクラウドを縦横無尽に動き回り、ますます生産性を高めている。

 

Googleアプリの基本『Googleスライド』

Googleのプレゼンアプリ『Googleスライド』を使えば、手軽にリアルタイムで最新情報を必要な相手と安全に共有できる。

 

  • ブラウザ「Google Chrome」でアプリを操作するので、いつでもどこからでもアクセスできる。
  • データは、Googleのサーバに自動保存される。
  • 音声で入力編集ができる。
  • GoogleのAIが適切な文章へ修正してくれる。
  • 画像添付は、端末からアップロード不要で、Google検索で見つけた画像をスライドで直接挿入できる。
  • Googleスプレッドシートで作成したグラフをリンクすることができ、常にデータ連携できる。
  • AIによってスライドデザインを調整することができる。
  • 複数デバイスによる同時編集ができ、他の関係者に同時に「共有」でき、すぐに判断・修正もできる。
  • コメントでリアルタイムに双方向性のあるやり取りができる。

 

リモート弱者の悩みを解決する9アプリ

・会議・面談・商談

プロセス:「準備」→「拡散」→「収束」

 

①Googleカレンダー(スケジュール管理)

AIが参加予定者全員の日程調整を自動化してくれる。

 

②Google Meet(オンラインビデオ会議)

Googleカレンダーで予定に会議出席者を追加するだけで完了する。

 

③Google Jamboard(デジタルホワイトボード)

付箋やメモでアイデアを簡単にリアルタイムに共有できる。

 

・資料作成と確認・修正

プロセス:「情報収集」→「活用」→「保管」

 

④Googleフォーム(フォーム作成)

アンケートや申込内容の配布回収、集計までを自動化する。社内他部署への依頼フォーム、毎日の営業報告などもリアルタイムに見える化することができる。

 

⑤Googleスプレッドシート(表計算)

リアルタイムでの共同編集、コメント、版の履歴管理など複数メンバーと共同作業することができる。

 

⑥Googleドライブ(ファイル保管・共有)

ファイル検索によって、資料やデータを探す時間を短縮できる。

 

・管理・育成・指導

プロセス:「やる気管理」→「安全管理」→「タスク管理」

 

⑦Google Classroom(学習管理)

課題、予定、ファイルなど、データはすべて「クラス」に紐づけて情報を集約できる。

 

⑧Googleアカウント(アカウント管理)

プライバシーやセキュリティをさらに強化したり、利便性を高めるといった管理ができる。

 

⑨Google Keep(多機能メモ)

モバイル活用にも向いていて、音声入力、写真にメモを追加するなど、シンプルかつ直感的に活用できる。