シンプルな問いに答える
偉大な企業は大抵、最初に次のようなシンプルな問いを立て、それに答えているのにすぎない。
・だとすると?
・これ面白くない?
・もっと良いやり方はないのか?
・なぜわが社でやらないの?
・できるんだから、やらない手はないだろう?
・市場リーダーの弱みはどこだ?
「どうすればたっぷり儲かるか?」は正しい問いではない。偉大な企業ができるきっかけは、世界を変えるシンプルな問いに答えること。
スイートスポットを探す
「専門性」「機会」「情熱」、この3つの要素を持つ市場を探す。最初から3つの要素がすべて必要だというわけではない。最低でも2つあれば、一生懸命やる内に、3つ目を手にできることが多い。
ソウルメイトを見つける
成功した企業は少なくとも2人のソウルメイトによって起業され、成功に導かれる。ベンチャー事業を機能させるにはチームの力が必要である。最初に仲間に加わる人が重要な役割を果たす。つまり、そのことでリーダーの信頼性が高まるのだ。それ以降に加わる人たちは、リーダーだけでなく、その最初のフォロワーを真似ている。
意義を見出す
意義とは、世界をもっと良い場所にすることである。どう考えても自分の会社が世界をもっと良い場所にできると思えないなら、世界を揺るがすことはできないだろう。
マントラを決める
自社が見出そうとする意義を説明した短い標語(マントラ)を作る。優れたマントラは組織の存在意義を伝えるパワーを持つ。マントラの重要な特徴は3つ。
①簡潔:短く、心地よく、記憶に残る
②前向き:世界をより良い場所にするために素晴らしいことをすると説く
③外向き:顧客や社会のために何をするか表現する
ビジネスモデルを選ぶ
良いビジネスモデルは、次の2つの質問に対する回答を迫る。
①誰のポケットにあなたのお金があるか?
(顧客をそのニーズを明らかにする)
②それをどうやってあなたのポケットに移すか?
(売上が費用を必ず上回るような販売メカニズムを築く)
※参照:<a href=”http://www.bookvinegar.jp/book/10663/”>ビジネスモデル一覧</a>
マット(MATT)を織る
①マイルストーン次の5つほど重要なものはない。ここに8割の力をつぎ込む。
1.プロトタイプ
2.初期資本
3.テスト用製品
4.購買顧客
5.キャッシュフロー分岐点
②仮説:事業にまつわる仮説を立てる
③テスト:実際にテストする
④タスク:仮説をテストするためのタスクをリストアップする
MATTを織り上げたら、続いてこれを全社に伝え、修正し、実行にとりかかり、結果をモニターする。MATTは作ったらそれで終わりではなく、やってみては修正を加える。
限られたエネルギーはマイルストーンに集中させるのが一番だ。それ以外のものについては流れに身を任せ「クリーン&シンプル」でいく。
次の曲がり角へ飛び移る
発想を転換し、次の曲がり角へ飛び移る。これは起業家にとって大切なことである。新しい発想で曲がり角へ飛び移る革新的な製品の特徴は何か、という基本的な問いに答える。
①深い:顧客が最初は気づかないような機能や特徴を提供する
②知的:人々の悩みや問題を理解していることを明らかにする
③完全:製品の提供だけでなく、サポートや機能拡張なども伴う
④力をもたらす:生産性や創造性を高める
⑤エレガント:デザインやUIにこだわりを持つ