“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意

発刊
2016年9月10日
ページ数
223ページ
読了目安
203分
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世界No.1キャスターの対話術
数々の大統領から芸能人、世界中の著名人と対談してきた、世界で一番有名なキャスターと言われる著者が、話をして伝える極意を紹介している一冊。

いつ、誰にでも通用する「たった1つの大原則」

「自分らしく、正直に」が伝え方の大原則だ。正直でいれば、それが力になる。大失敗することはない。自分の状況を正直に話せば、緊張することなどない。苦境にあることを正直に伝え、最善を尽くしていることを理解してもらえば、相手と運命共同体になれる。

話上手になるための2つの鉄則

話がうまくなるためには「積極的に話す努力を続ける」という、前向きな姿勢が大切である。伝えること・話すことは、ゴルフや車の運転、店の経営と同じようなものだ。続ければ続けるほどうまくなり、より楽しめるようになる。

話し上手になるには、さらに2つの守るべき鉄則がある。

①相手に興味を示す
②自分のことを率直に伝える

会話の達人に学ぶ「8つの習慣」

会話の達人にはいくつかの共通点がある。

①「独自のものの見方」をする
人の「ものの見方」を変えてしまう人こそが「話し上手」と言える。

②「他人から学ぶ努力」をする
人の話を聞く習慣を身につけ、幅広い分野について学んできたからこそ、会話の相手を楽しませることができる。好奇心を持って人の話を聞けば、家にいても視野を広げることができる。大切なのは、自分とは違うバックグラウンドの持ち主と話をすることで、話題を増やし、思考の幅を広げることにある。

③「仕事への情熱」を語る
自分の仕事を心から楽しんで、その仕事への情熱を他人に伝えることができれば、成功する可能性はずっと高まる。今の仕事にどうしても夢中になれないなら、仕事以外で夢中になれることでもいい。そのことに対して自分が感じている情熱を会話で伝えるようにするのだ。

④「会話のボール」を返す
会話を気持ち良く続けるには、自分の考えを伝える必要がある。しかし、あなたばかり長く話し続けるのはNGだ。会話はキャッチボールだ。自分がボールを持ったら、相手に投げ返すことで楽しく続けることができる。

⑤「好奇心が旺盛」だ
話の上手い人は、好奇心が旺盛だ。あらゆることに興味を持つからこそ、人の話をよく聞いて、広い視野を手に入れるのである。彼らは質問が上手い。そうやって常に新しいことを学ぶのだ。

⑥「深く」共感する
話していて一番楽しい相手、それは「共感してくれる人」だ。共感を伝えるのは、難しいことではない。自分が誰かに言われたら、うれしいと思える言葉を返せばいい。

⑦「自然なユーモア」を出せる
ユーモアも無理やりでは効果がない。無理に面白いことを言おうとすると逆効果だ。ユーモアは自然な流れで会話に取り入れる。

⑧「自分独自のスタイル」で話す
話が上手い人は、それぞれ独自の伝え方のスタイルを持っている。自分に合ったスタイルを見つけて、それを磨けばいい。

初対面でも緊張しない「会話の続け方」

相手が会話を楽しむかどうかは「あなた自身が会話を楽しんでいることを相手に伝えられるかどうか」にかかっている。相手が自分より上だとか下だとかは関係ない。私たちはみな似たようなものだ。目の前の相手と対等の立場で話せばいい。

「この人も自分と同じぐらい恥ずかしがり屋で、緊張している」と考えて、自分を落ち着かせるのも良い方法だ。

どこでも使える「3つの話題」

初対面の人との会話の場面は色々だが、会話を始めるのに適した話題は世界共通だ。

①天気の話
②子供と犬の話
③今いる場所の話

参考文献・紹介書籍