キングダム 最強のチームと自分をつくる

発刊
2017年6月21日
ページ数
200ページ
読了目安
152分
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推薦者

やれるかどうかじゃねェ!やるんだよ!
ヤフーの企業内大学で学長を務める著者が、漫画『キングダム』の名シーンと名セリフを通して、挑戦することの大切さを説く一冊。

志は、踏み出し、行動することで生まれ、育まれる

自分が成すべきことに気づくのは一瞬である。そして、決めるのも一瞬である。全てはこの、自分が決めた「志」から始まる。志とは、自分は人生を通して何を成し遂げるか、そして、どういう存在でありたいか、という思いだ。人は志を実現しようと行動するし、志があるから、困難や障害も乗り越えられる。

志は天から降ってくるものではない。志は、経験を積み重ねることで生まれ、育まれるものだ。様々な経験を通じて、人は色々なことを思い、この思いが積み重なっていく。これが「志の源」になる。やがて自分はこれだけは譲れない、という「軸」が滲み出てくる。一旦、志を明確にすると、人間は強くなる。迷いが断ち切れ、前に進める。

まずは一歩踏み出し、行動し経験することだ。それによって、志の源が生まれてくる。さらに踏み出し、行動し続けることで、志が育まれる。

チャレンジしなければ、何も生まれない

リスクを冒すからリターンがある。成功を信じているのであれば、とれるリスクをとった上で積極的に飛び込み、立ち向かって欲しい。

チャンスは、全員に訪れる。そこに気付けるかどうか、そして足を踏み出せるかどうかで、その後の運命は全く異なってくる。新しいことは、うまくいくかどうかわからない。何が困難かさえ、わからない。それを「好機」と捉えられるか。

判断の基準は、自分のビジョンに照らし合わせ、そこに近くかどうかだ。近くのであれば、チャンスと考え、踏み出すべきだ。最後は、何が起きるか完全に予測することはできない。だとしたら、「やれるかどうかじゃねェ!やるんだよ!」と、踏み出そう。うまくいかないこともあるが、自分で踏み出したことは、大抵後悔しない。チャレンジした上での失敗は、たくさんの気づきが得られるし、必ず成長の糧になる。その成長によって、ビジョンの実現に近づける。だから、ビジョンや志が明確であれば、踏み出しやすい。

迷ったらワイルドな道を選ぶ

志が明確になると、チャンスに気づきやすくなり、行動的になる。頭で考えているだけでは、志は育まれない。志は、自分で行動し、経験して気づくことで、育まれていく。だから、まずはリスクをとり踏み出すことが欠かせない。もちろん「踏み出すのが怖い」局面は訪れる。

しかし恐怖を感じつつも、それを克服することはできる。習慣をつくるののだ。一歩踏み込んで走り出すかどうか、という岐路に立った際には「迷ったらワイルドな方を選べ」と問いかけるようにする。それをいい続け、行動基準にする。やがてそれが習慣になり、行動に結びつけていくうちに、自分が変わってくる。

壁が目の前に立ちはだかった時、逃げずに立ち向かう

行動してはじめて人は成長する。簡単にできることをやり続けても成長にはつながりにくい。トラブルが起きた時は、ある意味、チャンスだ。飛び込むだけで、修羅場が経験できるのだ。苦労はするし、時に踏み出したことを後悔するだろう。しかしその分、得られる経験値が大きい。

まずは自分を知る

自分の強みを知っている人は、役目に応じた働きができる。これは、仕事でも同じだ。自分の強みを知って行動することで、最大の成果につながる。

では、どうしたら自分の強みを知ることができるのか。まず、「自分を見つける」習慣をつくることだ。自分は何が得意で、何が不得意か、これから何を課題として取り組んでいくべきか、「棚卸し」してみるのが良い。定期的に振り返りを行うと、気づくことは多い。自分の強みや役割を知っていると、前に進める。