「好きなことだけやって生きていく」という提案

発刊
2017年7月21日
ページ数
279ページ
読了目安
192分
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好きなことを仕事にするにはどうすればいいのか
好きなことを仕事にするにはどうすればいいのか。元TBSのバラエティ番組プロデューサーが、成功している人たちの特徴を紹介しながら、好きなことを仕事にするための心得を紹介している一冊。

好きなことを仕事にできている人の違い

魅力的に見える人、成功している人の多くは、好きなことだけやって生きている。実は「好きなことだけやって生きていく」ことは、やろうと思えば誰にでもできる。好きなことを仕事にできている人、できていない人には、次のような決定的な違いがある。

・好きなことを仕事にできていない人は「好きなこと」に縛られている人
・好きなことを仕事にできている人は「好きなこと」を創造できる人

「好きなことだけやって生きていく」と決心した時、人はどうしても自分が抱いている夢、希望している職種だけを「好きなこと」だと思いがちである。また「やりたい仕事が見つからない」という人の多くは、今、自分が抱いている夢の中から「好きなこと」を見つけようとしている。つまり「夢=好きなこと」という考えに縛られている。

「好きなこと」を作ればいい

「夢」だけが「好きなこと」であると考えることに問題がある。夢の実現が難しかったり、今、叶えたい夢がなかったりするなら、他の「好きなこと」をこれから作ればいい。それが、「好きなことだけやって生きていく」ための最大のコツである。

世の中の事象、他人から得た情報、自分自身の失敗、つい「面倒臭い」と思ってしまうこと、そのすべてをとにかく面白がって好きになる。そうやって増えた「好きなこと」の中から、今できることをやっていけばいい。

色々なことを面白がることができて、好きなことを創造できると、必然的に「好きなことだけやって生きていける」確率は高まっていく。今、自分の中にある「好きなこと」だけで生きていこうとするよりも、好きなことをたくさん作り出した方が、よっぽど好きなことだけやって生きていけるようになるし、実行にうつした時のリスクも圧倒的に低い。

色々なことに興味を持つこと

「好きなこと」を創造するためには、色々なことに興味を持つことが大切である。どんなことでも、知れば知るほど面白さがわかり、好きになる可能性が高まる。

電車の中吊り広告や人との会話の中に気になった単語、知らなかったことがあった時、スマートフォンで検索しているなど、簡単なことから始め、色々なことに興味を持つクセをつけること。そして、興味を持ったもの「面白い」を思ったことを蓄えれば蓄えるほど、「好きなこと」は無限に創造できるようになる。

成功できる人との差を認識し、成功者の真似をすること

成功していない人には、次の7つの共通点がある。

①出会いを無駄にする
成功している人ほど、1つ1つの出会いを大切にし、関係性を長く続けている。

②理由をつけて、すぐに諦める
成功している人は「うまくいかないな」「大変だな」と思っても、ある程度の期間、継続して努力できる人が多い。

③他人の目を気にしすぎる
成功する人は、大胆に、芸を他人の前で披露する。

④こだわるポイントが的外れである
成功する人は、自分が本当に大事にしている表現以外のことは、信頼して周りに任せている人が多い。

⑤テクニック論に走る
成功している人は、技術は手段の1つにすぎないと考え、あらゆる方向から目的を達成しようとする。

⑥自分の善悪の基準で、物事を判断する
成功している人は、自分の善悪の基準とは別に、仕事相手や受け取る側の基準をよく観察し、それに合わせている。

⑦「私は違う」と、すぐに言う
成功している人は、本当に大事な一部のことを除いては、他人のアドバイスに素直に従う人が多い。