あらすじ
クレイソンヒル信託で働くジョーは、第3四半期のノルマを達成が危うくなる。そこで、莫大な影響力を持つ大物コンサルタント、ピンダー会長の力を借りようと面会を申し込む。
ピンダーは、多分野の事業で大きな成功を収めていた。今は自分が築き上げたどの企業からもほぼ引退し、後進の指導や講演に多くの時間をあてている。
ジョーは、ピンダーから「ビジネスの秘訣」を教えてもらうことになる。その秘訣とは「与えること」。ジョーは、「とてつもない成功を収めるための5つの法則」を5日間で教わる。教わるための条件は、それを毎日実際に試すということ。ジョーは、毎日1つ教わる法則を毎日実践していくことになる。
価値の法則
ジョーは、ピンダーから、6軒ものレストランオーナーで、数億ドル相当の商業不動産を持つエルネストを紹介される。エルネストの成功のすべてはホットドッグスタンドから始まったという。エルネストは単にいいレストランと、素晴らしいレストランの違いとは何かを問う。「ダメなレストランは、量の面でも質の面でも、お客様さんから頂く金額にぴったりつり合う食事とサービスを提供しようとする。いいレストランは頂く金額に対して、最高の量と質を提供するために最善を尽くす。だが、最高のレストランは、常にお客様の期待を超える事を目指す」
第1の法則:あなたの価値は、どれだけ多く、受け取る以上のものを与えるかによって決まる
収入の法則
翌日、ジョーは子供のためのラーニング・システムズという会社のCEOニコルを紹介される。かつて小学校教師だったニコルは、子供たちの創造力と知的好奇心を伸ばすゲームを作り出し、年間2億ドル以上売上げるにまでなった。会社を通じて、2000〜2500万人の人生に触れる事ができる。これこそが第2の法則の核心。
第2の法則:あなたの収入は、あなたがどれだけ多くの人に、どれだけ奉仕するかによって決まる
影響力の法則
リバティ生命保険金融でトップセールスマンのサムは、今日では州随一の慈善家になり、世界中の慈善活動の代理人として大きな契約交渉をまとめる事に人生をあてている。サムは人脈とは何かについて語る。「人脈というのは、君の事を知っていて、君の事が好きで、君を信頼する人たちを指す。この人たちは、君が成功するために、個人として力を貸してくれる」。どうすれば、そんな人脈がつくれるか?
第3の法則:あなたの影響力は、あなたがどれだけ相手の利益を優先するかによって決まる
相手の利益を優先すれば、いつだって自分の利益も大切にしてもらえる。
本物の法則
ジョーは、ピンダーに連れられて、デブラという女性の講演に連れてこられる。デブラは自身が不動産販売で成功した秘訣を語る。「どんな契約テクニックよりも一万倍も価値がある秘訣は、本物のあなた自身であることです。誰からの真似をしたり、誰かに教えてもらったやり方を行動しても、それでは本当には人の心に届きません」
第4の法則:あなたが人に与える事のできる最も価値ある贈り物は、あなた自身である
受容の法則
ジョーは、最後の法則をピンダーから教わる。「与えるだけで受け取らないなどという事は考えられない。誰かが贈り物をくれた時、拒否する権利などない。受け取る事は、与える事から生まれる当然の結果である。そう、与える事はすべて、受け取るからこそ生じるものなのだ」
第5の法則:効果的に与える秘訣は、心を開いて受け取ることにある