即戦力! 転職、転勤、出向、異動するときに読む本

発刊
2026年2月4日
ページ数
218ページ
読了目安
273分
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転職や異動を成功させるためにやるべきこと
転職や異動など、新しい職場で成果をあげるために必要なことがまとめられている一冊。

新しい環境で気をつけるべきこと、いかに周囲の評価を高めればいいのかなど、新天地で成果を上げるための考え方やコツが紹介されています。転職前に読んでおくことで、新天地でやるべきことが明確になります。

転職・異動前に仮説を持つ

新しい職場で働くタイミングは、仕事上のキャリアにとって極めて重要である。新天地での最初の時期に失敗してしまうと、その後の成功の見込みは薄くなるか、成功までの時期が遠のいてしまう。「即戦力」と期待されて入ってきたのなら、できるだけ早期に成果を出すことが求められる。小さな成果でも早く出すことができれば、職場における自分の印象が大きく変わり、さらに大きな打ち手を実行できる可能性が高まり、評価も上がる。

 

キャリアの異動や移行を成功させるための準備は、移る前から始まっている。新天地で大きな実績を早く出すためには、準備と戦略が必要である。まず移る前に「自分が移ったら、こんな風にすればいいのではないか」という自分なりのアイデア、仮説を持っておくことが重要である。早い段階で仮説を持っておくと、すぐにその仮説を検証したり、仮説に基づいたアクションを実行に移せるので、何かの成果を早期に手にできる可能性が高くなる。

 

但し、仮説を移った後にすぐ、闇雲に実践に移すことは控えなければならない。新天地では信頼を勝ち得てから、できるだけ自分の権限範囲で、できることからやるのが基本原則である。このプロセスを経ないと、いろんな抵抗に遭う。まずは仲間として認めてもらわないといけない。また、小さくていいので、早めに成果を出さないといけない。そうすることで「おお、この人、やれそうだな」と思ってもらえて、さらなる一歩を踏み出すことができるようになる。

 

まず仲間として認めてもらう

新しい職場では、ほとんど知らない人ばかりというのが多い。仕事は1人ではできないから、まずは仲間として認めてもらわなければ何も動かない。仲間として認めてもらうための取り組みが、仕事ではない接点を作ること。「まずはご飯に行きましょう」と仕事ではない接点を作り、仕事以外の話で盛り上がる。人間は感情の動物である。感情的に「この人、いい人だな」と思ってもらえたら、仲間として一気に近づく。その最も近道が、一緒にご飯を食べることである。

ランチ等で少しでも人間関係ができていると、「お手並み拝見」モードから「一緒にやっていこう」というモードになる。何かをお願いされたとしても、人間関係があるなら受けてもらえる可能性が高くなる。

 

仲間として認めてもらいたい時、重要なことは「情熱は論理に勝る」ということである。頑張っている人を助けたいというのは世界のビジネスで共通の思いだが、頑張っている人とは強い情熱を表に出している人のこと。こういう人こそが、人や組織を動かしていく。論理だけでは人は全く動かないのである。

仲間として認めてもらうためには、基本的な振る舞いが大切である。一般社員だろうが、管理職だろうが、挨拶をしっかりすることは基本中の基本である。落ち着いて、明るい笑顔で対応した方が印象はいい。さらに大事なのが、感謝の気持ちを伝えることである。

 

自分自身をブランディングする

海外のビジネスパーソンに比べ、日本のビジネスパーソンに足りないものの1つに「自分自身のブランディング」がある。自分ブランディングとは「周りの人たちからどんな風に思われたいか」を決め、そうなるように一貫した行動・発信をし続けるということである。社内で、あの人に仕事を任せたら、◯◯な仕事をしてくれるといったイメージを作ることが大事で、そうでなければ任せてもらえないし、いい仕事もやってこない。

 

「あいつは仕事ができる」という好印象を持ってもらうために手っ取り早いのは、仕事で結果を出すことである。とはいえ結果には運も大きく関わる。しかし、結果に向かうプロセスは自分でコントロールできる。自分の強みは何かを明確に決めて、それができる人だとアクションをとっていく。そうすることで、自分のイメージが出来上がっていく。

「新しい職場でどう見られないか」は、職場における期待値も合わせて考えていくといい。そこをしっかり見極めることができれば、「あの人がいて助かった」というイメージを作り出すことができる。

 

転職や異動では、最初の半年から1年の間にポジティブな印象を出せると、その後の成功確率が高まる。最初がうまくいかなかったから必ずしも失敗するわけではないが、最初の半年をスムーズに送ることは、早期に結果を出す「即戦力」になるためには極めて重要である。

 

ビジネスパーソンとして広くブランディングをするためには、以下の点が大切である。

  • たくさん出歩いて、色んな人に会ってチャンスや仕事のヒントを得る
  • まずは先に何かしてあげる(ギブ・ファースト)
  • 「役割」だと思って演じきる
  • 社外のセミナーなどに積極的に登壇する
  • 経験ではなく成果と言えることを増やす