読書思考トレーニング AI活用でロジカルにアウトプットする技法

発刊
2026年2月9日
ページ数
288ページ
読了目安
331分
推薦ポイント 2P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

推薦者

読書の解説書
「本を読む」とはどういうことかを要素分解し、どのように読書を進め、アウトプットにつなげれば良いのかをロジカルに解説している一冊。

「そもそも何をどのように読めばいいのかわからない」「読んだ本の内容をどうやってアウトプットすればいいのかわからない」などの読書にまつわる悩みを解決するためのガイドとして使えます。
読書という行為が何かについて、掘り下げて考えられています。

読書法の全体像

「本を読む」行為は、3つに分解される。

  • Why(なぜ読むのか=目的)
  • What(何を読むのか=選書)
  • How(どう読むのか=読み方)

読書の要となるのは「Why(読む目的)」であり、これに連動して「What(選書)」と「How(読み方)」が決まる。

 

「Why(読む目的)」 は、直近のアウトプットが必要かどうかで判断し、以下のステップを順番に踏んでいく。

  • 記憶・記録:意見を形成するために素材を集める
  • 意見の形成:著者の意見や見解に対して、自分の知識や経験を紐付け、自分自身の見解を作る
  • 意見の表現:書くこと、話すこととしてアプトプットする

 

以上のことから読書の全体の流れは、次の3つにまとめられる。

  1. 本を読む目的を決める
  2. 読む本と読む方法を決める
  3. アウトプットする

 

読書の目的を考える

「Why(読書の目的)」は、「直近のアウトプットが求められるか」と「思考を伴うか」の2つの軸で整理される。

  • 思考のための読書(要アウトプット×思考を伴う):概説書、専門書、抽象的な理論など
  • 情報のための読書(要アウトプット×思考を伴わない):実用書、ビジネス書、具体的な方法論など
  • 教養のための読書(不要アウトプット×思考を伴う):古典など
  • 娯楽のための読書(不要アウトプット×思考と伴わない):エンタメ系の本など

 

事前に読書の目的を言語化し、自己認識することで、読書の方針の方向性が定まり、状況にあった効果的な読書ができるようになる。読書の目的は、自分の置かれた状況に依存するため、自分で適宜判断しながら、どのように読書を進めていくか、決めることが重要である。

 

本を選ぶ

本を選ぶ軸は「アウトプットが求められているかどうか」である。アウトプットが必要な場合には、「未知か既知か」「具体か抽象か」の2つの軸で選ぶ。

  • 入門的な原理原則を知る(未知×抽象)
  • 具体から基礎を学ぶ(未知×具体)
  • 具体の背景にある原理原則を知る(既知×抽象)
  • 事例・方法論の収集(既知×具体)

 

実際に本を選ぶ方法は、大きく分けると以下の3つ。

  • 人に直接訊く(身近にいるその分野に詳しい人、図書館のレファレンスサービス)
  • ガイドを使う(書評・要約、ブックガイド、文献リスト)
  • 自分で選ぶ

 

本を自分で選ぶ場合、下調べをせずに選ぶのは至難の業。以下の手順で本を調査する必要がある。

  1. あたりをつける:Web検索などで、テーマに関係する本を大まかに選ぶ
  2. 内容を確認する:タイトル、目次、著者プロフィール、まえがき、奥付を確認する

 

本の読み方を決める

本の読み方は「直近のアウトプットの有無」と「思考を伴うか」の2軸の組み合わせにより決める。

  • スケジュールを組む(要アウトプット)
  • 習慣化する(不要アウトプット)
  • 最初から丹念に読む(思考を伴う)
  • 必要な箇所を拾い読み(思考を伴わない)

 

アウトプットが求められない読書は、強制力がないので、習慣化することが重要になる。その際には、次の2点が大切である。

  • 何かしらの形で本に触れておく
  • 続けられない自分を責めないようにする

アウトプットが求められる読書は、時間との戦いになる。締切の期日から逆算して読書に利用できる時間を把握し、集中して読むようにする。

 

アウトプットする

読書で得たものを一足飛びにアウトプットにはつなげられない。まず職書の内容を整理し、その上で読書の内容と絡めて自分の意見を形成し、それをアウトプットにつなげる。

 

①本の内容を記憶・記録する

読んですぐに使う実践的な知識・情報は、そのまま記憶する。この時に大切なのは、大まかに内容を覚え、一字一句正確に覚えようとしないことである。手っ取り早いのは付箋を貼り、内容を思い出すきっかけにする。

一方、本を読んでもすぐに使わない知識・情報は記録してストックしておき、必要に応じて取り出せるようにしておく。読書メモを作成するとよい。メモには「書誌情報」「引用したい箇所」「自分のメモ」を書く。

 

②自分の意見を形成する

自分の意見を形成するには、以下の手順で進める。

  1. まずは感想を書いてみる:以下の4つの要素を書き出し、その要素の隙間を埋める
    ・感じたことを書く
    ・何に対してそう感じたのかを書く
    ・なぜそう感じたのかを書く
    ・気づいたことを書く
  2. 感想を意見にブラッシュアップする:意見を形成するための仮説を立て、理由や根拠をまとめる
    ・論点を確認する
    ・仮説を立てる
    ・仮説を検証する
    ・自分の意見をまとめる
  3. 仮説をロジックで検証する
    ・自分の意見を支える材料(事例、データ、理論、経験など)を集める
    ・ロジック(立場の明示・理由・根拠事例・結論)で材料をつなぎ合わせる
  4. 生成AIで思考力を高める:NototebookLMを活用して、擬似的なディスカッションを行う

 

③意見を表現する

noteで執筆したり、読書会に参加するなど、自分の意見を発信することで、言語化する力を得る。さらに、外からフィードバックを得て、自分の思考や意見を一層磨いていく。