成功するためには学びの習慣が不可欠
成功者たちは皆、学ぶことを習慣にしている。彼らは、それが自分や他人の可能性を広げる唯一の方法であると信じていた。人生のあらゆる側面を学びの場にし、学ぶことを日々の習慣にし、最重要のスキルとして高めていけば、キャリアやリーダーシップ、人間関係が花開き、幸福感や充実感も高まっていく。
ビジネスの変化のペースが速く、頻繁な転職や生涯にわたるキャリアチェンジが一般的になった現代社会では、学びの習慣は成功に不可欠のものだ。そして、ただ知識を学ぶだけでは十分ではない。学びを行動に結びつけることも、同じくらい大切である。学習を行動に結びつけるためには、次の3つが重要である。
- 周りから学ぶ:新しいもの、興味深いもの、価値のあるものを与えてくれる人物や経験から学習する
- 方法を学ぶ:特にオープンで好奇心旺盛な心とポジティブな人間関係を保つ方法を学習する
- 実践して学ぶ:必要なことや、最も効果的なことを実行して学習する
周りから学ぶ
①人生を振り返り、自分を知って成長する
自己認識に優れた人は、自分の価値観や願望、情熱、最も幸せな環境、行動パターン、反応、他人に与える影響などを理解している。生い立ちに目を向けることで、自分という人間や自分の強みと弱み、独自の視点や盲点を学べる。紙に自分の人生の浮き沈みを時系列で示す「人生曲線」を描き、自分にとって重要な出来事や最高の出来事、最悪の出来事を書き出して、それぞれから受けた影響や学びについて考える。
②新しい環境への不安を克服する
人は環境を変えなければ成長できない。アクティブ・ラーナー(能動的な学習者)は、変化よりも停滞を嫌う。新しい環境は次のように探す。
- 今の自分にとって重要な分野で学び、成長できる機会を提供してくれることを確認する
- 自分に合った環境を選ぶ
- 自分に適切な影響を与えてくれる環境を選ぶ
新しい環境で不安を克服するためには、スマートフォンにその状況のメリットとデメリットを書き出す。
③自分が知らないことを知っている人は意外と多い
まずはギャップが何かを明らかにし、次に専門家を見つけ、できるだけ多く質問をする。自分よりも詳しい人に質問をすると、驚くほど多くのことがわかる。他人は自分よりも物事を知っていると考えること。
方法を学ぶ
①人の話に耳を傾ける
聞く力はアクティブ・ラーニングの基本である。「よく聞くこと」の秘訣は「今、ここ」への集中だ。聞くことに集中すれば、相手は話しながら、自分の考えを深く探っていける。
2人の心を引きつけ合う良い傾聴は、謙虚さや好奇心、尊敬から始まる。それは信頼とつながりを築き、人々がよりオープンになるのに役立つ。
②適切な質問をする
アクティブ・ラーナーは、最高の学びの手段が、適切な質問であることを知っている。秘訣は、自信と好奇心を持って、できるだけ多くの質問をし続けること。アクティブ・ラーナーは、探究と発見に労力を注ぐ。「もしも〜したら?」形式の質問は、相手の想像力を刺激し、思い込みから抜け出すための効果的な方法だ。
「鋭い質問」や「美しい質問」は、基本的な質問から始まる。
- なぜこの方法が採用されているのか?
- なぜこのような考え方がされているのか?
- 問題を解決し、成果を上げるために、どんな新しい方法や考え方が可能だろうか?
③無意識の偏見を捨て、自分の世界を広げる
無意識の偏見は、効果的なコミュニケーションや良いアイデア、重要な学びの妨げになる。なぜなら、その背景にある人や状況を軽視してしまうからだ。
まず「よく聞くこと」と「良い質問をすること」を実践するといい。また、慣れない環境に身を置いて、そこで他人を観察してみるのも効果的である。
実践して学ぶ
①「楽しい」を信じて進む
アクティブ・ラーナーは、ポジティブな感情があると学習効果が高まることを知っている。意欲に満ち、夢中になり、学ぶことに喜びを感じていると、ドーパミンやセロトニンなど、記憶力を高める神経化学物質が分泌されるようになる。その結果、学びが促進され、複数の物事をうまく結びつけられるようになり、学んだことが記憶に残りやすくなり、多くのブレークスルーが得られる。
学びを最大にするには、喜びを感じることを追求すること。自分を知り、発見に基づいて行動を起こすことで学ぶことだ。
②たった1人の自分らしくいる
アクティブ・ラーナーは、自分らしさを失った時、学びが難しくなるのを知っている。自分らしく振る舞えないと、オープンさや好奇心が薄れ、防御的になる。バリアを張り、自分の才能を押さえ込んでしまう。
アクティブ・ラーナーは、自分独自の価値や才能を知り、自分にとって何が、なぜ重要なのかを理解し、それを活用して周りにプラスの影響を与えることで、自分らしさを追求していく。自分らしくあれば、幸せになれ、周りに多くの貢献ができ、早く学べ、成長できる。