自分は成功に値する人間だという信念を持つ
いいことが起こるのを待つのではなく、そのいいことを自分でつくり出すように働きかけることが大切だ。人生が何かを与えてくれるのをじっと待つのではなく、自分から積極的にそれを探しに行くこと。心の持ち方が前向きで、しかも強い意志があれば、人生に奇跡を起こす準備はすべて整っている。
但し、うまくいかずに落ち込むことは誰にでもある。そんな時は、この状態は一時的なもので、最終的に自分は必ずうまくいくと強く信じるべきだ。そのために自己肯定感を磨く必要がある。「私には限界がなく、その気になれば何でもできる」と言い聞かせるのだ。
どれくらい成功するかは、自尊心(自分の価値を認める気持ち)の度合いに左右される。そして、自己肯定感とは、自尊心を高め、自分の価値を認めることで育てることができる。自尊心の乏しい人は、「自分はつまらない人間だ」と無意識に成功を避ける傾向がある。大事なのは、自己肯定感は、常に一定の状態ではなく、その時の状況によってゆらぐということだ。だから、健全な自尊心を持ち続ける努力が大切である。
あるがままの自分を受け入れる
ほとんどの人は、あるがままの自分がそんなに好きではない。自分がまだ完璧ではないという理由で、完璧な人間になるまで自分を受け入れようとしない。しかし、自分の好ましくない部分を受け入れて、初めて変化を起こすことができる。変わるためには、まず、自分を受け入れることが必要である。
自分が取るに足らない存在だと思い込んでいる人は、自分の仕事についても同じように思ってしまいやすい。しかし、たとえ世間の注目を浴びなくても、無意味な存在ではない。自分の活動は、程度に差があっても、多くの人の生活に何らかの貢献をしている。
自分を改善する
実際には、私たちは今のままで十分に素晴らしい。自分の不完全さを嘆く必要はどこにもない。とはいえ、自分を改善する努力はしないよりはした方がいい。
自分を改善することを選ぶなら、紙とペンを用意し、自分の中で改善したい部分をリストアップすること。各項目の横に努力次第で改善できるならA、誰かの助けが必要ならB、努力しても改善できないならCと記入し、Aの項目に取り掛かる行動計画を立て、Bの項目について別の行動計画を立て、Cの項目は全面的に受け入れる決意をする。
変化を受け入れる
私たちの生活は一瞬にして変わることがある。問題が発生する可能性はいくらでもあるから、それは避けられない。人生は絶えず動いている。この事実を受け入れることは運命論でもなく、人生の現実を素直に認めることだ。そういう意識を持って生きていけば、不測の事態に備えることができる。
変化を嫌がることは重力を嫌がるようなものだ。変化を受け入れるか抵抗するかのどちらかだが、変化を受け入れた方がうまくいくことの方が多い。人生は悪い方向に変化することもあるが、心の持ち方次第で好転させることができる。それゆえ、自己肯定感が鍵になる。
誰でも不快な出来事に遭遇するが、それに対する反応は同じではない。悲観的な人はその状況の最悪の面に意識を向け、自分の不運を嘆く。それに対し楽天家は、その状況のネガティブな面を承知しつつもポジティブな面に意識を向ける。心の持ち方は健康や幸せにも影響を及ぼす。状況をポジティブに見れば気分が良くなるし、ネガティブに見れば気分が悪くなる。
人生のあらゆる面にポジティブな要素を探すことを習慣にすること。それは探せば必ず見つかる。
好き嫌いを減らす
嫌悪感を抱くことは無害なように見える。しかし、嫌悪の対象が多いと相当な代償を払わなければならない。最悪の代償は自尊心の低下だ。一般に、多くの対象に嫌悪感を抱いている人は、自分をあまり好きではなく、被害者意識にさいなまレテいる。つまり、自己肯定感が低い状態にある。
何かに嫌悪感を抱いたところで、その対象には何の影響もなく、むしろ自分を傷つけるだけだ。何かが嫌いだと思い込む時、その対象に精神状態を左右される。嫌悪感が強ければ強いほど、その支配力は強くなる。
好悪の判断を差し控えて最終的には忘れてしまうべきだ。たとえ忘れられなくても、中立的な気持ちになれば精神的に楽になる。
豊かな想像力で自己肯定感を高める
豊かな想像力は幸せな人生を送る上で不可欠だ。私たちは自分の欲しいものを心の中で生き生きと思い描く必要がある。それを心の中でリアルに想像すれば、あとは意識をそれに集中すること。そうすることによって実現の可能性がかなり高くなる。
ここで大事なことは2つ。
- 自分の欲しいものを明確にすること
- 心の中の映像に意識を向けるたびに「それを現実にするにはどうすればいいか」を自問すること