フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル

発刊
2018年8月31日
ページ数
320ページ
読了目安
402分
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男性上位社会を撃ち壊すためのツール
女性が職場の性差別と戦うためのツール。いかに男性上位社会の中で、相手に対抗するか、様々な方法が紹介されている一冊。

男性上位の社会

日常的に、会議の席で男性は、無意識の内に女性にメモをとるよう言う。あるいは、実際は女性が仕切っているのに、責任者は男性だと間違えられる。グループ内で何度も話の腰を折られたり、自分のアイデアを他の男性のものにされたりする。女性は、ありとあらゆるルールに従い、力不足なフリをし、リーダーになっても「気が強すぎる」と思われないよう気を使わなければならない。なにしろ、同僚の男性が女性を「ものすごくやる気がある」と評する時は、褒めているのではなく、けなしているのだから。

気立てが良くなくてはいけないが、良すぎてもダメ。信頼されるよう自信は持たなければならないが、持ちすぎはダメ。さらにその女性が有色人種だったら、男性と同じくらい仕事ができると証明するために、男性の3倍も4倍も5倍も働かなければならないのが現実だ。

必要なのは、独自の武器、「有利に」戦える武器だ。

男性上位の敵への対策

①邪魔男
男性は、専門的な会議の席で女性よりもたくさん発言し、女性よりも頻繁に人の発言に割って入る。一方、女性が話をすると、男性の2倍の確率で邪魔をされる。

・決してひるむことなく、勢いを保ったまま話続ける
・その場で一番冷静であるように振る舞う
・邪魔男に大きな声で「私はまだ発言の途中だ」と言う
・尊大な態度をとる

②実績横取り男
チーム全員のアイデアを自分1人のもののようにプレゼンし、自分のものでもないアイデアに対する賞賛を臆面もなく受け取り、最終的には賞賛を独り占めする。

・誰の記憶にも残るように自信たっぷりに話す
・「ありがとうございます、私のアイデアを採用して頂いて」で返す
・サポートしてくれる女性に力を貸してもらう
・「証拠メール」を送る

③雑用押しつけ男
秘書でもないのが明らかでも、おかまいなしに用事を言いつける。

・皿を拭かなきゃならないなら、皿を床に落とす
・「ノー」を断り、その理由をはっきり説明する
・打ち返して、男性陣にやってもらう

④模倣男
あなたが言った解釈を真似して言い換え、おいしいとこ取りをする。

・「私のものだ」と釘をさす
・対峙する
・模倣し返す

⑤月経毛嫌い男
女性が直談判しにくる時はいつでも「生理中」に決まっていると思い込む。

・相手の血が出るほど言い返す
・冷静に仕事を続け、常に落ち着いた口調でゆっくり話す
・イライラしている「理由」を強調する

⑥母親見下し男
子を持つ女性を役に立たない存在とみなし、まともに取り合おうとしない。

・決して遠慮しない
・些細なことなどどこ吹く風、という態度を示して、仕事に専心する

⑦じわじわ骨抜き男
性別や人種、年齢を槍玉にあげて、じわじわと忍耐力と評価を奪っていく。

・一度や二度なら無視する
・相手の言動が何に起因しているのか、考えを読んで態度を変える
・毅然と立ち向かう

⑧社交クラブの長
男性社交クラブの長は、女性を参加させずに疎外感を抱かせる。

・イベント係を買って出る
・勇気を奮いおこしてパーティに押しかける

⑨セクハラ男
女性の3人に1人が職場でセクハラにあっていて、その内の38%が男性上司からのセクハラだという。

・法律を知っておく
・すべてを記録する
・同僚の女性に話す
・社内のしかるべき人に報告する
・公的機関に訴える

⑩サボり男
少しも会社に貢献していないのに咎められず、仕事にあぶれることなく、昇進までしている。根拠のない自信を糧に、どんどんのさばっていくのが共通点。

・サボり男の尻拭いをしない
・暇をつぶしてやる
・上司にうまく報告する