組織の中で一流を目指すことで幸せになれる
どれだけ優秀な社員でも組織の中の相対評価の中で、「選ばれない」ことが往々にある。自分と周りを比べて「勝った」「負けた」と一喜一憂する気持ちはわかる。しかし、本当に大切なことは、相対競争の中での単純な勝ち負けではない。
ビジネスパーソンとして、人間として「一流」と言われる人を目指して研鑽を積むことがとても大切である。出世競争の勝ち負けや、役職、ポストと関係のない理想の社員像を目指すことこそが、組織の中で幸せに生きるために必要なことである。
「一流の社員」を目指して、研鑽を重ね、周りの人たちから「さすが」と言われるような仕事をすることで、充実感のある、楽しい人生を送ることができる。それが誇りと幸せをもたらす。
一流の社員になる10のルール
①感受性を高めて「気づく人」になるビジネスをする上で、まずは「気づくこと」が重要である。問題に気がつかなければ、問題の解決も改善もできない。「感受性」を高めるためには「真剣さ」が求められる。真剣に生きるということは「人生を大切にしている」ということである。気づきの積み重ねが、ビジネスパーソンとしても人間としても、将来大きな差につながる。
②「判断力」と「目的実現力」を高める
組織人として、社内での「目的実現力」とは上司の決裁を取ることである。つまり上司を説得する力が必要である。そのためにはまず、普段から「ルールに無頓着」「時間にルーズ」「報告書をしっかり書けない」「締め切りを守らない」などと指摘されないよう努力が必要である。そして、真剣さと熱意を持って、相手を突破する力や相手を怒らせずに言いにくいことを言う力を身に着けること。
③あらゆることを勉強する
積極的に情報を収集し幅広い知識を習得して、周囲から評価されるように努めること。
④ピンチをチャンスに変えイザという時に強い人になる
人の真価が発揮されるのは、問題が起こったまさにイザという時である。普段から「イザという時が勝負」と常に強い意識を持ち続けることがコツである。
⑤人間力の高い人になる
人間力の高い人とは「人には優しく自分に厳しい人」「自らが責任を取り、他人のせいにせず、率先垂範で行動する人」「あらゆることに常に真剣に取り組み、真剣に生きる人」である。
⑥常に相手の立場になり「最善」を考える
相手に当方の誠意や熱意を感じさせることができなければ、相手を口説けるはずがない。相手の立場に立つことで、初めてスムーズに相互理解や合意形成が可能になる。
⑦高いプロ意識を持って働きやすい職場を作る
会社はプライベートとは異なり、自分の好きな人とだけ一緒にいるわけにはいかないプロの世界である。たとえ自分と価値観やタイプが違っていたとしても、同僚や取引先、お客様との付き合い方を好き嫌いで変えたり、顔や態度に出てしまうようではプロと言えない。
⑧整理力を高め効率的に仕事をする
整理力は、その人の仕事の質と生産性を決定づける。整理整頓とは乱れた状態にあるものを整えること、正しい位置にきちんと置くこと、そして不要なものを捨てること。
⑨愛情のある指導で人材を育成する
組織において、一番大切なのは人を育てること。たとえ個人として素晴らしい業績を上げている社員でも、行進を育てることができなければ一流とは言えない。リーダーにとって大事なことは部下とのコミュニケーションとそれを成し遂げる体力と気力である。
⑩いつも感謝と笑顔を忘れずに
感謝の気持ちが笑顔につながり、さらには周りの人を幸せにすることにつながる。