起業マインド100

発刊
2022年8月25日
ページ数
442ページ
読了目安
512分
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起業する上で役に立つ100の教訓
戦略、教育、人、財務、マーケティングとセールス、リーダーシップ、モチベーションの7つのテーマで、起業して成功するために大切な考え方を100個まとめた本。
起業家である著者自身が、経験を積むことによって学んだことが書かれており、起業して事業を行う上での教訓が書かれています。

大きく考える

ビジネスにおいて「大きく考える」とは、自分の可能性を最大限に広げるアイデアを追求することに他ならない。「大きく考える」が実行できない理由は次の4つ。

 

①環境を変えられない

発想が環境に縛られているため、企業の成長も制限されたり、行き詰まったりしている。自分たちの製品やサービスを違う集団に当てはめて、市場を拡大するよう考えることだ。

 

②モチベーションがない

モチベーションの欠如を乗り越えるために、起業家は少しずつでも、自分に大きなアイデアを追求する責任を課してくれる個人やチームを見つけた方がいい。もし、いくつものビジネスを手がけているのなら、誰かに仕事を任せ、自分のアイデアの発展を優先させる時間をつくり出さないといけない。

 

③自信がない

自信を深めるためには、自分のアイデアに取り組めるような小さなことを考え、実行することだ。例えば、自分のアイデアについて基本的なリサーチをしたり、アイデアを書きつけたりする。ほとんどの人はこうした小さな達成を積み重ねて、自信を深め、前進する。

 

④ノウハウがない

ビジネスアイデアの可能性を最大限に発揮するためには、必要なものを理解し、大きく考えられる人たちとの様々なつながりを築き上げなければならない。そうした人たちはアイデアを吟味して改善する手助けをしてくれる。
できるだけたくさんの人と話すこと。必要なのは、アイデアの間違いを指摘してくれる人である。そうした人たちから学べる。

 

リスクは危険ではない

起業して事業を運営するとなると、起業家は一般人よりもはるかにリスクを許容する。だが、必ずしもギャンブルが好きなわけではない。起業家は自分に有利になるよう画策しながら、リスクを計算して引き受けるのだ。成功する確率を上げ、失敗する可能性を最小限に抑えるために、事業のリスクを最小限にしたり分散したりする方法を探す。

 

時間を無駄にするな

最高の起業家はストレスのかかる緊張感のある環境をつくり出す。起業家は、スタートアップ企業がくつろいで気長にやれることなど滅多にないとわかっている。

ビジネスを成長させようという焦燥感が足りないのなら、どうしてビジネスに取り組みたいのか、その理由をもう一度考えた方がいい。無意識のうちに、そのアイデアには追い求める価値がないと思っているのかもしれない。

 

助けを求めよう

起業家が助けを求めない主な理由はエゴだ。肥大したエゴのせいで、人は助けを求めているにもかかわらず受け取れなくなる。支援など必要ないように振る舞う人を助けたいと思う人はほとんどいないだろう。

凡庸な人生や大失敗する人生を送る1番の近道は「自分ひとりで大きな仕事を成し遂げられる」と考えることだ。自力で成功した人など架空の存在だ。

 

一番大事なことからやる

経験を積んだ頭のいい起業家は、苦労を伴っても最終的に見返りのある仕事を優先する。どうでもいい仕事を終えることで得られる束の間の満足感を無視する能力があるのだ。その結果、彼らは短い時間でもたくさんのことを成し遂げられる。最も重要な仕事に集中するのに役立つコツは次の4つ。

  1. 朝起きたら、最初に重要な仕事をする
  2. 環境を変える
  3. メールや電話、テレビなどの現実世界を切り離す
  4. きちんと休憩をとる

 

ビジネスプランを書く前にすべきこと

新しいビジネスのアイデアを思いついたら、ビジネスプランに取り掛かるのは最後の方でいい。ビジネスプランを書こうと思うよりも前に、重要なのが次の3つのステップである。

  1. どんな会社が既に市場にいるのかを見極め、競争が起きている環境を吟味する
  2. 潜在的な顧客とそのアイデアについて議論する
  3. 製品のスケッチや最低限の試作品をつくる

 

計画書を完成させようと躍起になるのではなく、書き出す前に重要な事前のステップをしっかり踏めば、ビジネスプランが強化され、成功したり資金を調達する可能性も飛躍的に上がる。

 

顧客を選べ

起業家はあらゆる潜在顧客を獲得しようとして無謀な挑戦をし、自社やチームに損害を与えることが多い。悪い顧客をつかんでしまうと、リソースを使い果たし、結局、倒産に追い込まれることになる。

ある顧客から距離をとり、潔く関係を断った方がいいかを見分けるポイントは次の4つ。

  1. 必要なものがわかっていなかったり、頻繁に変更する顧客は疑ってかかる
  2. 時給や単価などでの支払いを渋る顧客には気を付ける
  3. きちんとした同意書へのサインをためらう顧客は避ける
  4. 潜在顧客への「よい」感じよりも「悪い」感じを気にかける

 

悪いアイデアからはさっさと手を引く

未熟な起業家は、自分のアイデアを自分だけが思いついた名案だと考えてしまうところがあり、方向転換する可能性など考えず、白黒はっきりした反応を求めてしまう。しかし、連続起業家やビジネスで富を築いた人は、こうした間違いを滅多に犯さない。経験によって、あるアイデアにどれくらいの期間こだわるか判断する方法を身につけている。