ラテラル・シンキングができるようになる10の方法
①前提を疑うラテラル・シンキングを身につけるための最初のステップは、前提を疑うことだ。経験を積み専門家として熟練するほど、既知の事実や経験から推定し、結果を予想しがちだ。私たちは経験を通じて、いくつもの仮説を積み重ねていく。しかし、以前に機能したこと、しなかったことに基づく前提に従って決定を下すことは、選択肢を狭め、よい解決策を見えなくする恐れがある。
②探り出すような質問をする
私たちが必要としている深い理解を得るには、探るような質問をし、その答えを注意深く聞くことだ。誰もが当然と思っていること、変えられないと思っていることについて質問することが重要である。前提だと思っていること、仕事のルールも含めて、あらゆるものに疑問を持つことである。
③見方を変える
物事を違う観点から眺めることができれば、そこから新しい見識を得ることができる。違った見方をするには、他の人の視点を借りるという方法がある。顧客の視点、製品の視点、供給者の視点、子供の視点、高齢者の視点、独裁者の視点、サルバドール・ダリの視点。様々な観点から問題にアプローチすることで、急いで解決策を当てはめようとしないことだ。
④奇抜な組み合わせをしてみる
新しいアイデアと言っても、そのほとんどが独創的なものではなく、何か他のものにヒントを得ている。他のアイデアを組み合わせたものも多い。組み合わせが奇抜であればあるほど、そこから出てくるアイデアは独創的なものになる。
⑤アイデアを採用し、応用し、さらに改良する
何か問題を抱えているなら、他の出来事や動物を無作為に選び、問題と無理やり結びつけてみるのも1つの方法である。何か応用できるものがないか探してみるのだ。
⑥ルールを変える
仕事のルールは、過去に作られ、慣習となって残っているものがほとんどだ。新しいビジネスを思いつくには、何もないところから考えるよりも、既存のビジネスルールを変えることから始めるのがいい。ルールは破られるためにある。ビジネスに置いて、審判は市場であり、イノベーションによって価値をもたらした反則者には、ペナルティでなく報酬が与えられる。
⑦アイデアの量を増やす
すべての問題には、たくさんの解決策がある。私たちは学校で習ったやり方を捨てて、常により多くの、そしてよりよい解答を探し求めるようにしなければならない。創造的になるためには、試すべきアイデアを絞り込む前に、無数のアイデアを生み出すことが必要だ。会社をもっと革新的にするには、アイデアの量を増やさなければならない。
⑧試してみて、評価する
細部に到るまで延々と研究し、慎重すぎるほどの評価をすることに陥ってはいけない。どんな状況でも、先行実験を行うことや試作品をつくることは、アイデアを洗練する上で、成功への近道となる。アイデアに現実味を与えるには、試作品をつくることが一番の早道だ。
⑨失敗を歓迎する
多くのことにまず挑戦しなければ、成功を生むチャンスをものにすることはできない。偉大な発明や発見には、偶然や失敗の結果生まれたものがある。重要なのは、どんな小さな情報にも可能性を見出す、柔軟な姿勢を持つことだ。
⑩チームを活用する
アイデアを創造していくには、チームを組んだ方がいい。小さなチームでは、お互いに刺激し合うことができる。ある人のアイデアが引き金となって、他の人のアイデアが引き出される。