まず考え方を入れ替えること
あなたの成長と将来の可能性を制限しているものは、唯一、あなたが自分で達成できると考えている事の限界である。自分の能力はこれくらいだろう、自分の人生はこのくらいだろうという思い込みを根拠にして、あなたが何をやりたいかを考えている事である。でも、それは幻想にしかすぎない。
問題は、自分には無限の能力があると認めるかどうか。それを認めたら、自分に対して監督指示すること。あなた自身が自分自身の人生の監督にならなければ、あなたの人生は他の誰かによって管理され、コントロールされてしまう。
しかし、98%もの人が、平凡である事を受け入れ、不満だらけの窮屈な、そこそこの日々に甘んじ、ほどほどに仕事をし、なんとなく人生を送り、家族とそれなりに暮らしている。でもそれは、本来できたはずのより良い人生設計を、きちんとしなかったからである。
相手が認める価値をつくること
影響力とは、時間と価値との相対評価である。相手が割いてくれた時間に対して、自分が与えた価値が大きければ大きいほど、影響力を与える事になる。与えた価値が低いと、相手の貴重な時間を奪った事になる。価値とは、相手が求め、認める価値の事である。
ほとんどの人は、自分の独自性、価値、才能を、正しく表現する方法を知らない。人々は仕事とは「接点をつなぐ過程である」事に気づいていない。あなたの独自性、才能、価値は、社会を通じて発揮されていく。決して「好きな事を好きなだけやる」事ではない。好きな事をどんなに探し続けても、独自性には行き当たらない。
仕事とは、あなたの「独自の価値」を他者に与えた分が、報酬として与えられること。お金は、その価値に見合った分が与えられる。与えた価値以上の報酬を奪い取るようなやり方は、必ず行き詰まる。
人から興味を持たれたいのなら、まず、人に興味を持ちなさい。
あなたが人から感動されたいのなら、まず、相手に感動しなさい。
人に感動を与えたいのなら、相手に生きた質問をする必要がある。お互いの接点について深く理解をする事である。そういった人との交流から、あなたの価値は作られるのである。あなたの独自性、才能とは「相手が認めた価値」であるという事を忘れてはならない。相手に価値を与える事ができればできるほど、あなたの才能は高まり、認知される。
幸福への道
逆境に遭遇した際に、まずやるべき事は、自分の価値を認識する事である。大切なのは、自分は今置かれた環境に、何らかの形で価値を与える事のできる優れた人間だと、あなた自身が認める事である。
自分の価値を作る方法は様々。理解、繊細さ、知識、同情心、感謝の念など。生きている限り、あなたの価値は壮大に増え続けていく。あなたは人の人生に関わり、援助の手を差し伸べる事ができる。自分を信じないなら、自分に正直にもなれない。あなたの価値はあなたの心である。意志である。決して人から指示されるものではない。
金銭や名誉では、幸せにはなれないし、安定もしない。あなたの人生の報酬は、人の援助をし、問題を解決し、改善の機会を与えた、その貢献度に対する報酬である。それが安定感や幸福感の基礎を作っていく。人生とは、あなたのとる行動である。それがいかに社会に貢献し、いかに幸福感を与え、いかに充実感や満足感を、社会や市場に付け加える事ができるかという事である。