ルイ・ヴィトン元CEOが教える 出世の極意

発刊
2015年7月30日
ページ数
240ページ
読了目安
252分
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組織人として出世するための考え方
紳士服メーカーの雑用からキャリアをスタートさせ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)米国法人のCEOにまで出世した著者のエピソードが語られている本。組織の中で出世するための基本的な考え方が紹介されています。

差し出された手をはねのてはいけない

人生のいかなる時においても、チャンスが扉を叩く音が聞こえたら、必ず応えること。ドアの向こうに何が待ち受けているかはわからない。差しのべられた手は絶対にはねつけてはならない。

 

目指すのは「ゴールの一歩先」がいい

大きな成功を掴むには具体的な目標を掲げて行動すべきだが、1つコツがある。それは「目の前のハードルを越える事を目標にしてはならない」という事だ。目標は常にその一歩先に据えること。

 

「上司を見極める力」を持つこと

組織人のキャリアは上司次第で大きく変わる。上司は君のキャリアを押し上げてくれる人物か否か、早々に見極めること。もし上司が「ハズレ」なら、その職場はキャリアの階段のワンステップに過ぎないと割り切って、学べるだけ学ぶこと。そして、そんな不利な境遇でも実力を発揮できる人間だと周囲に証明してみせること。上司が「アタリ」でも「ハズレ」でも、大きな成功を掴む道はある。

 

興味の湧かない分野にも目を向けること

仕事を通して何を得たいのかを常に明確にしておくこと。人や状況をコントロールする側になるのか、それらにコントロールされる側になるのか。前者を望むなら、興味をかき立てられない分野にも積極的に手を出すこと。好きな事や情熱を傾けられる分野があればいいというほど、ビジネスの世界は甘くない。1つの事に詳しいだけでは一切通用しない。

 

自分の会社が成功するには何が一番大切かを考えること

組織の中で誰もが羨む成功を掴みたければ、組織が利益を上げ、成長できるように全力で貢献すること。会社のために全力を尽くせば、見てくれている人は必ずいる。結果的に最大の恩恵を自分自身が受ける。

 

他分野でも多くのことができるようになること

組織で成功するには、上司や同僚に対して、自分がどんなタフな難題もこなす頼もしい存在だと証明しなければならない。たとえ任された課題について何の知識がなくても、適切な相手を探して助けを得るだけの機転がきくことをアピールすること。何よりも重要なのは、経営陣からの圧倒的信頼を勝ち取る事だ。

 

「運」というものは努力するほど増えていく。周りから好かれて頼られるようになればなるほど、思わぬところからも声がかかり、活躍のチャンスは広がっていく。

組織の階段を駆け上がるには「井の中の蛙」になってはいけない。狭い専門分野では、出世しても頭打ちとなり、いずれ身動きが取れなくなる。そのためには、自分の業界の他の分野について広く浅く学ぶこと。他分野でも多くの事ができると日頃から周囲に知らしめておくこと。

 

固定観念を打ち破ること

「昔からずっとこうやってきた」という言葉に屈してはいけない。固定観念を打ち破ること。従来よりも効率や生産性に優れた方法を見つければ、経営陣からも歓迎される。

大胆なアイデアを受け入れてもらうには、まず第三者に相談するのが穏便な方法だ。賛成してくれる仲間で脇を固めておけば説得力が増す。

 

ダントツで勝てる分野を選ぶこと

漫然と出世レースに参加しない。不得意な分野で競争に挑み、昇進が途絶えた人間は大勢いる。自分がトップになれる得意分野を見極めて、そこで勝負をかけること。学べる事は何でも学び、他の分野の仕事を尊重する事は必要だ。しかし、自分が望む地位を手に入れるには、挑む分野においてダントツでなくてはならない。

 

圧倒的な成功を目指すこと

初めから「そこそこ」しか求めない人間は、その「そこそこ」さえも手に入れる事はできない。そこそこの成功ではなく、圧倒的な成功を目指すこと。そこそこの価値ではなく、最高の価値を求めること。チャンスをうかがって、圧倒的成功を収めている人物と直に接すること。