Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!

発刊
2022年1月14日
ページ数
352ページ
読了目安
317分
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人生の目的を見つけるシンプルな方法
マイクロソフトに社員番号77番で入り、ビル・ゲイツの技術アドバイザーとして活躍した著者が、その後人生の目的を見つけ、新たな道を見出した経験をもとに書いた一冊。
人生において何が大切なのかについて、無自覚な人が多い中において、人はいかに「人生の目的」を見つければいいのか、そのシンプルな方法が紹介されています。

人生にとって何よりも大切なことを明確にせよ

「自分の人生にとって何よりも大切なこと」を本気で叶えたいのであれば、「自分の人生にとって何よりも大切なこと」が何なのかを、最低でもまずは確実に突き止めておかなければならない。

ただ「人生の目的を見つけましょう」と言われた時、多くの人が陥りがな罠には注意が必要である。その罠とは、「他人の生き方の見本市」を物色して、その中から「人生の目的」を見つけることだ。「人の幸せ」とは、何だか良さそうな人生を送っている他人の人生を真似ることではない。

 

最も充実した人生とは「他人から認められること」を優先するのではなく、「自分の心」を大切にした時にこそ生じるものだ。

 

人生の目的を見出す方法

「人生の目的」を見出すためには、「自分が本当は何に対して喜びを感じる人間なのか?」という結晶のありとあらゆる欠片を拾い集める必要がある。

自分が一体何を望んでいるかをはっきりさせる「肝心な問い」に対して、「もっとお金が欲しい」とか「仕事に割く時間を減らしたい」という答えが頭をよぎったら、お金や時間を手に入れたらどんな「経験」や「感情」を味わいたいと思っているのかを突き詰めること。

 

STEP1:「肝心な問い」を含めた一連の問いに対する答えをノートに書き付けていく

  1. 子どもの時に楽しくて仕方なかった遊びは?
  2. これまでの人生で一番の成功と言えば?
  3. 憧れの人のどこに惹かれる?
  4. 滅多にやらない楽しみとは?
  5. 理想の仕事は?
  6. 理想とする人間関係は?
  7. (肝心の問い)「君な何をしたいと思っている? どうなりたいと思っている?」

 

どういう「事柄」を望んでいるかについては簡潔に書く一方で、その事柄からどういう「感情」や「経験」を味わいたいと思っているかについては可能な限り事細かく書くこと。

 

STEP2:ここまでのことを書き出したら、すべてを次の3つのカテゴリーに分ける

  • 根源的な欲求
  • (使用する)システム
  • 手段

 

人は、欲求を満たすための「手段」や「システム」には気づきやすい一方で、その裏に隠された「根源的な欲求」には、なかなか気づきづらい。「根源的な欲求」を満たすことを求めて努力している瞬間こそが、間違いなく、人生に最も「充実感」と「喜び」を覚える瞬間である。

 

STEP3:人生の充実感を味わうためのチェックリストを完成させる

ノートに残っているのが「真の欲求」だけになっていたら、「人生の充実感を味わうためのチェックリスト」の完成である。個人的に「成功」と思える出来事に遭遇したら、「根源的な欲求」のうちのどれが満たされたおかげなのかを自問してみるといい。

 

STEP4:「人生の目的」を言語化する

人生の充実感を味わうためのチェックリストに載っている「根源的な欲求」を統合して、人繋がりの文章にまとめ上げる。

例えば、チェックリストに「スピード、美、先導する、創造する、人とワイワイ楽しむ」というワードが並んでいるようなら、「私の人生の目的は、人の先頭に立ちつつ、スピード感を味わいながらも同時に、人とワイワイ楽しみながら、美しいものを創造することである」という感じになる。

 

この「人生の目的」の中に書き連ねられた「根源的な欲求」を満たすことを求めて努力している瞬間こそが、人が人生に最も充実感と喜びを覚える瞬間になる。なぜなら、「人生の目的」こそが、これまでの人生において、最も充実感や喜びを覚えた「経験と感情」のリストになっているからである。

 

人生の目的を達成するための手段は1つではない

根源的な欲求の中で、とりわけ強烈な欲求が「渇望」だ。「崇高な」欲求だけを満たそうとしても、人生とはうまくいかないものである。人生の上では、「渇望」もまた、間違いなく満たしていかなければならない大切な欲求の1つである。
なぜなら、「渇望」もまた、「生きるモチベーション」になっているものだからだ。「渇望」は「根源的な欲求」の一因に変わりない。

 

だから、自分の崇高なものに見えない「渇望」を否定しようとせずに、「自分にプラスになるようなかたち」で渇望を意識的に充足させる「手段」や「(使用する)システム」を見つける作業に意識を向けること。

何かの経験によって生じた「欲求」も、その時に直面している「システム」や「手段」以外の「システム」の中でも、さらに他の「手段」を用いることによって、間違いなく満たすことができる。すなわち、正しい「目的」さえ見つけることができれば、それを達成するための「手段」は後付けでいくらでも見つけることができるようになる。