2030年の教科書 今日から始めよう 能動アウトプット術

発刊
2021年10月20日
ページ数
140ページ
読了目安
101分
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推薦者

アウトプットを始めるための実践書
あらゆる人がインターネット上で発信できる時代にあって、受け身のフォロワーでは生き残れない。まずは何も考えずに行動し、アウトプットを始めることの大切さを説いた一冊。後半は、実践ドリル形式になっており、まずはアウトプットするクセをつけるための内容になっています。

フォロワーになるな、フォローされる人になれ

約10年後の2030年には完全に訪れている未来、それは若者からお年寄りまで、誰もが表現者となる時代である。大企業などの組織ではなく、個人が発信する「能動アウトプット」こそが世の中を動かす、「1億総アーティスト時代」が訪れている。これから大切なのは、アウトプットができる人になることである。誰しもにファンやフォロワーが付く可能性がある時代に、いつも無言で、何を考えているかわからない受け身でフォロワーゼロの人とでは、生き方そのものに差がついてしまう。自らアウトプットしないで、他人をフォローしてばかりなんて、他人の人生を生きているようなものである。

 

「能動アウトプット」は、自分から能動的に、積極的に発信していくアウトプットを指す。ポイントは「新たな体験やプロセスを得ることができるアプトプット」であるかどうかということ。まずは自分の意思や興味や関心があって、それをとにかくアウトプットという形にしてみる。「アウトプット・ファースト」でアウトプットが、芋づる式に興味や関心を深める行動や体験、プロセスというインプットにつながり、オリジナルのスキルがついてくるという考え方である。能動アウトプットに秘訣はない。とにかく、アウトプットをする、続けることが一番の近道である。

 

興味と行動をセットにせよ

なぜ多くの人はアウトプットできないのか。それは行動する前に考えすぎているからである。結局は考えることがゴールになってしまって、行動しない理由ばかりを正当化していく。炎上したっていい。バカにされても、どんな失敗をしてもいい。失敗を恐れず、思い立ったら考えすぎずどんどんアウトプットすること。それが自分の個性を磨いていくという行為である。

 

大事なのは、アイデアよりも、それを行動に移して、諦めずにやり続けることである。重要なのは興味と行動がセットになっていること。そうじゃないと、よほど印象的なことが起こらない限り、新たな発見は気づかずに過ぎ去っていく。
何に対して興味を持てるのか、好奇心を研ぎ澄ますことが大事である。興味を持って行動に移すと、色々なフィードバックを得られるようになる。その過程でさらに興味が増していく。

そして、アウトプットを続ければ、必ず誰かが共感してくれる。アウトプットするものは、万人受けを狙う必要は全くない。自分好みで、嗜好性の高い情報を発信することの方がむしろ個性が引き立つ。

 

体験という質の高いインプットを求めよ

何かをアウトプットするためには、まず自分に何かをインプットする必要がある。そして誰かに共感してもらったり、他者を惹きつけられるようなことをアウトプットするためには、インプットの質が大切である。最も質の高いインプットとは、アウトプットする人自身のナマの体験である。感情を揺さぶる体験が、たくさんの人の共感を呼んだり、誰かの心に強く刺さるものになる。

 

常に発信していくことを心がけていれば、自ずと強いインプットを求めるようにもなる。その具体的な考え方として、自分の行動に常にサプライズの要素があるかどうかを気にする。サプライズは人の心を動かす大きな要素になる。

 

考えずにアウトプットせよ

アウトプットに取り組み始める時、大前提として「これでお金が稼げるかどうか」は考える必要はない。最初から意味を追求すること自体、意味はない。むしろ考えない。あえてゴールなどは決めず、とにかく立ち上げて進んでいく人の方が断然、フットワークが軽いし強い。その方が、社会の変化が大きな現代には、無理なく適応できるからである。

誰に届いて欲しいとか、フォロワーを何人増やしたいとか、そういった結果や目標などはあえて考えず、まずはとにかく発信してみること。行動が先にあって、考えが後からついてくるぐらいがちょうどいい。