PLAY WORK プレイ・ワーク 仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法

発刊
2019年7月24日
ページ数
224ページ
読了目安
200分
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仕事と遊びの境界線をなくすにはどうすればいいのか?
遊ぶように働くことで、創造性を発揮する働き方を提唱する著者が、どのようにすれば、自分を知り、自分だけにしかできない価値を生み出すことができるかを紹介している一冊。

遊ぶように働くには、自己認識が必要

仕事と遊びの境界線が曖昧で、仕事をしているのか遊んでいるのかわからない状況が「PLAY WORK(遊ぶように働く)」である。仕事と遊びが混在しているからこそ、自由な発想や創造性を発揮することができて、仕事で価値を生み出すことができる。

PLAY WORKは「自己実現」と大きく関わっている。「自分が何を実現したいのか」を明確にし、それを実現するための手段として仕事を捉えるべきである。そうすれば、次第にオンとオフの境目がなくなり、自然と遊び上手、働き上手になっていく。

遊ぶように働くためには、まず自分とは何者か、何を実現したいのかを自分に問う必要がある。自己認識がベースにあって、「自分らしく働く」ことが可能になる。

PLAY WORKに必要な4ステップ

「どんな仕事や職場なら自分は楽しく働けるのか」「自分に合った仕事の楽しみ方とは何か」を知り、楽しく仕事ができる環境を自らつくり出して行かなければならない。そこで必要なのが、4つのステップである。

①自己認識(自分のことを深く理解する)
自分のやりたいことがわかれば夢中になれるので、楽しく仕事をすることができる。自己認識が進まない理由は「組織から期待される役割=自分のやりたいこと」と勘違いしている人が多いからである。固定観念は、正しい自己認識を妨害する最大の要因である。固定観念から自分自身を解き放つには、いろんな人に会い、いろんな世界に触れることが最も効果的である。

「やりたいこと」がわからない人は、昔、興味があったことや、抱いていた夢を思い出してみるといい。自己認識に欠かせないのが、過去の経験や感情を振り返り、自分に問いかけながら、頭の中を整理することである。今の仕事の中で「何が楽しくて、何が楽しくないか」を自分に問いかけてみると良い。さらに「なぜ楽しかったのか」を突き詰めて考えていくと、「私はこういうことが好きだから」「これが得意だから」という風に「好きなこと」や「得意なこと」が見えてくる。

②自己開示(自分のことを周囲の人たちに開示する)
自分がやりたいことや、手に入れたい未来が見えてきたら、それを自分の胸にしまっておかずに「私はこれがやりたい」「これが欲しい」と周りの人に伝えていくことが大切である。自己開示によって周りからの応援やサポートを受けやすくなり、自分が望む働き方や未来を実現できる可能性が高まるからである。

自己開示しておけば、周りの人たちも、その人に何を期待すればいいのかがわかる。しかも、周りの人たちがその人の好みや要望に勝手に合わせてくれるようになる。つまり、周囲の期待とすり合わせるために自己開示をする。

③自己表現(他者や社会に対して価値を提供していく)
「自分は何がしたいのか」「社会に何をもたらしたいのか」が先にあって、それが相手に求められるものなら、価値に転換され報酬がつく。どんな仕事も「自分が提供できる価値は何か」という視点を持てば、やりがいのある仕事になる。そして、提供できる価値をいかに高めるかを考えれば、仕事の幅は驚くほど広がる。

④自己実現(自分にしかできないことを実現する)
自己認識から自己開示、自己表現までのプロセスを通じて、自分にしかできないことを実現する。たとえ起業家やフリーランスでなくても、やりたいことを仕事にしていなくても、自己実現する道は無限にある。