自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!

発刊
2015年12月5日
ページ数
224ページ
読了目安
217分
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読書で教養を身につけよ
ボストンコンサルティンググループ元代表でドリームインキュベーター創業者の著者が、読書の効用と本の読み方を紹介している一冊。

読書で教養を深めれば一流の人間になれる

ビジネスパーソンも、学習歴の幅と深さと長さが、その人の人生を決めるといっても過言ではない。その大事な学習歴を身に付ける方法は2つしかない。「読書」と人の話を聞いて学ぶ「耳学問」だ。

学習には「直接体験」と「間接体験」がある。ビジネスパーソンは、場数を踏みながら日々ビジネスの現場で学んでいるが、これは直接体験だ。ライバル達に差をつけたいと思ったら、もう1つの間接体験を重ねる。そのための2本柱が、読書と耳学問なのである。

金持ちの家にも、あるいは有名人の家にも生まれるチャンスがなく、1000人に1人、1万人に1人レベルの人達の話が聞ける機会がなくても、読書なら誰でも学習歴を深め、教養を深めて一流の人間に近づける。読書によって学習歴を少しずつ広げ、教養を深化させていけば、最終的には耳学問の効果も享受できるようになる。

 

教養を深めて一流になると得られる3つのこと

読書によって教養を深めて一流の人になると、人生を楽しく豊かに過ごせるようになる。一流の人になると3つの良い事を得られる。

①世のため、人のためになる行いがたくさんできるようになる
他の誰かから必要とされていると感じ、自らの行いに感謝される事は、このうえない幸福感を人間にもたらしてくれる。

②尊敬される

③交友関係が広がり、立派な友達が増える
立派な友達ができたら、一緒にご飯を食べたり、お酒を飲んだりしているだけでも楽しいし、耳学問で勉強にもなる。

 

読書の7つの効用

①失敗を二度繰り返さない
先人の失敗経験を頭に入れておけば、「転ばぬ先の杖」となって同じ失敗をしなくて済むようになる。

②表現力が磨かれる
読書で表現力が磨かれるのは、ボキャブラリー(語彙)が増えるからだ。アメリカで行われた調査によると、ウエストサイドの下層の人が日常に使っている語彙は3000語。大学で学んだアメリカ人の語彙になると5万語。これが教養人と言われるレベルになると、語彙は一般的な大卒レベルの2倍の10万語になると言われる。

本を読むと語彙が増えるだけではなく、会話での言い回しが豊かになってコミュニケーションが良好になってくる。語彙と言い回しの引き出しが増えてくれば、頭の中にあるイメージや考えをより的確に伝える技術が高まる。

③ストーリー構築力が磨かれる
特に小説を読んでいるとストーリー構築力が養われる。

④環境が変わって成功できる
読書で失敗から学び、表現力を磨けば、置かれた環境を劇的に変える事も不可能ではない。環境を変える努力家の大半は、間違いなく読書家である。

⑤読書は大学院入学に値する
読書で学習歴を広げていけば、大学院に留学するのとさほど変わらない教養とスキルが身につけられる。

⑥読書は「超常識」を引き出す
古典を中心に読書をすると人間の普遍的な思考が学べるし、社会生活を送る上で最低限知っておくべき「常識」が身に付く。自分の頭で考える事は既存の思考体系を組み換えて、その常識を超える「超常識」を生み出す事に他ならない。読書をおろそかにしていると、最低限の常識がない非常識になってしまう。常識を踏まえない単なる突飛な思いつきである非常識と、常識を踏まえた上で新しい価値を提案する超常識には天と地ほどの差がある。

⑦本が師匠になってくれる
文化や教養には、ある臨界量を超えると一挙に花開くという性質がある。そのためには、同じくらいのレベルの人が集まって、切磋琢磨する事が大事だ。その切磋琢磨を正しいベクトルへと導いてくれるのが師匠である。その師匠になってくれるのが「本」である。

 

堀式読書術

①若い世代は年100冊、それ以外の人は年50冊を目標にする
②細切れの時間を活用する
③「忙しい」を言い訳にしない
④「累積経験値」を引き上げる
⑤読書の重要性を頭に叩き込む
⑥「ビジネス書40%、小説30%、その他30%」で読書する
⑦哲学書などちょっと手ごわい本を読む
⑧読み終えた本は捨ててしまって構わない
⑨タイトルだけで売れる本には気をつける
⑩役に立たないと思ったら、そこで読むのを止めて捨てる勇気を持つ
⑪読書のメンターを持つ