他者に貢献することで幸福度が高まる
達成感と幸福感を得るための最大の要因は、日々の努力が他者の生活をどれだけ良いものにしているのかを実感することだ。有意義な人生の特徴とは、他者と深く繋がり、自分を超える大きな何かに貢献していることだ。
日々の仕事を通じて人々の暮らしに有意義な貢献をしていると実感することで、仕事の成果は上がり、健康と幸福度も高まる。
誰も、給料のためだけにひたすら働き続けなければならない理由などない。「仕事とは何か」について考える時には、次のように根本から発想を変えるべきだ。
「あなたは、あなたがしていることで定義される」
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「あなたは、どのように誰かの役に立っているかで定義される」
真の人間的成長とは、単に個人的な情熱の対象を追い求めるのではなく、どうすれば世の中に貢献できるかを追求することから生まれる。現代に生きる私たちにとって、仕事は人生を豊かにするものであるべきだ。働き、キャリアを築き、天職に巡り合い、大きな目的のために仕事をすることによって、人生はさらに実りあるものになる。
自分がどこで貢献できるかを明確にする
仕事で大きな貢献をして人生を充実させたいのなら、転職する、あるいはそれまでとは全く異なるキャリアをスタートさせるなどの劇的な変化を起こさなければならないと考えている人は多い。だが大抵は、現在の仕事を通して最大の貢献をする方法を考えてみることが最善策になる。
自分の強みを活かし、仕事を通じて最大限の貢献ができるようにするにはどうすれば良いのかを、時間をかけて試行錯誤していくことが必要である。まずは、今の仕事が誰かの役に立っているのをはっきりさせるところから始めてみること。自分がしていることと、それによって恩恵を受けている人を結びつけるのだ。
そして、重要なのは、どのような役割においても、それぞれが「自分がどこで貢献できるか」を明確に理解することだ。「Contribify.com」を使えば、現時点で自分を形作っている経験や役割を整理・分類でき、どのような能力を活かせば、世の中に最大限の貢献ができるかが明確になる。
人の役に立つ12の資質
自分の強みを活かして周りの人やチーム、組織のために貢献するための資質には、次の通りである。
創造する力
①始める力:「物事を開始する」ことで貢献する
人と人をつなぐことでモチベーションを上げるタイプ。そのため、あらゆる人間関係において中心的な役割を担える。
②意見する力:「問題を提起する」ことで貢献する
現状に挑むことでモチベーションを高めるタイプ。それによって、他者の成長を手助けし、望ましい結果に向かわせる。
③教える力:「人を成長させる」ことで貢献する
学びを最高のモチベーションにするタイプ。グループでの議論に置いても価値ある情報や客観性、創造性をもたらす。
④ビジョンを描く力:「チームの意識をまとめる」ことで貢献する
夢想家タイプ。質問をすることでグループの議論に良い影響を与えられる。
関係づける力
⑤つなげる力:「埋もれた声を拾い上げる」ことで貢献する
人と人を結びつける才能がある。新しい会話の火付け役にもなれるし、途切れがちになった会話を再び盛り上げることもできる。
⑥元気づける力:「周りの人を笑顔にする」ことで貢献する
人を元気づけるタイプ。周りの人の日々の生活に喜びをもたらし、幸福度を高める。
⑦共感する力:「人の感想を察知する」ことで貢献する
人の感情を察知することが得意なタイプ。人と人との間に強い絆を作り出す才能があり、争いの中にも共通点や合意を見出せ、聞き上手なのでどんな人とでも仲良くなれる。
⑧影響を与える力:「強い信念を貫く」ことで貢献する
自分の信念を曲げず、粘り強く物事を成し遂げていくタイプ。その言動には説得力があり、周りの人にも強い影響力がある。
実行する力
⑨進める力:「計画通りに実行する」ことで貢献する
物事を整理する、まとめる、計画通りに進行させるなどの能力が優れているタイプ。次に何が起こるかを予想して、前もって準備できる。
⑩達成する力:「周りの人の手本になる」ことで貢献する
生き方や働き方、物事の進め方について自ら模範となることで、大きくモチベーションを高めるタイプ。言葉よりも、行動で人に影響を与えられる。
⑪適応する力:「臨機応変に行動する」ことで貢献する
その瞬間の変化にうまく合わせていくことを得意とするタイプ。その場の状況に即興的に対応し、少しでもその場を快適なものにしようとすることで、人生を豊かにする。
⑫広げる力:「良いものを周りの人と共有する」ことで貢献する
製品やサービス、取り組みを多くの人に届けることにモチベーションを高めるタイプ。