自分をバージョンアップする外食の教科書

発刊
2016年2月27日
ページ数
256ページ
読了目安
233分
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外食を武器にする
一流の人は、外食を武器としている。人気グルメ情報番組のプロデューサーが、「外食」を使って自分を磨く方法を紹介している一冊。「外食」をキーワードに、外食を楽しむコツや仕事に使うテクニックなどが書かれています。

外食を武器にする

一流の人は、外食を大切にしている。意識的にしろ、無意識的にしろ次の3点に気づいている。

①旨い料理を食べると、身体だけでなく、心のエネルギーになる。
②食を通したコミュニケーションは、相手との心理的距離をぐっと縮められる。
③「行きつけの旨い店」を持っている事は、ステータスになる。

外食のチカラは、料理の先の人を味わう事ができる点にある。

その人が仕事ができるかどうかは、2人でご飯を食べに行く時にどんな店に連れていってくれるかで一発で見抜ける。

・仕事ができる人は、食事を大切にしている
・食に淡白な人は仕事も淡白
・店の人に対する接し方が横柄な人は人物が小さい
・お金を払う時に明細を確認する人はクリエイターではない

 

外食を使って自分をバージョンアップできるポイント

①自分の性格の弱点を克服する。
②今まで知らなかった世界の価値に目覚める。
③他人の生き方から人生を学んで実生活にいかす。

自分を変えるには、同僚と安酒を飲んで、愚痴を言い合っている暇はない。1人コンビニ弁当を買って、テレビを見て、風呂に入って寝るだけでは何も始まらない。

 

冒険外食術

「外食」で自分をこぢんまりとまとめているバリアを破り、一歩踏み出して、身近な秘境の扉を開けてみること。

①「銀座の鮨店」に1人で行って度胸をつける
1人で行くからこそ聞ける話もあり、銀座の高級鮨店の主人というプロフェッショナルと接する事で度胸がついて、一皮むけるきっかけになる。銀座の鮨店はビールと日本酒を飲んでいる限り、一番高い店で35000円くらい。自分をバージョンアップさせる投資としては安い。

②京都の料亭や割烹で「和の美意識」を学ぶ
懐石料理は、先人達が食材を吟味し、季節を織り込め、組み合わせを考え、調理法を工夫し、その時代のニーズを満たし作り上げてきた叡智がつまっている。京都の料亭は、空間そのものを五感で感じて、その懐石料理を頂きながら、どっぷり「和の美意識」に浸れるテーマパークである。本物に触れる事で、それまで知らなかった世界に目を開かせてくれ、自分がバージョンアップするきっかけができる。

③「ロマネ・コンティ」を飲んで、背伸びしてみる
生産年や状態にもよるが、市場価格は1本100万円以上。「ホテルのメインダイニングで、ロマネ・コンティを10人で味わう会」を企画すれば、会費は1人10万円で70mlは味わう事ができる。普通の事をしていても自分が変われない。

④12歳年上の先輩と食事に行ってみる
12歳差というのは「ちょうどいい未来」の指標となり、良い点も悪い点も先輩達から学ぶ事が多く、自分の先々を考えるきっかけになる。

⑤「おひとり様」を積極的に楽しむ
「ひとりご飯」は「ひとりご飯」でしか味わえない良さと楽しさがある。1人で街へ出かけるだけでも変化のない日々の中でのちょっとした冒険となり、刺激的で学びがある。

⑥食日記で自分の生活を振り返る
簡単な食日記が、過去を見直し、自分を見つめ、未来を切り拓くきっかけとなってくれる。

⑦自分の「ラッキーフード」を3つ決める
これを食べれば元気になれるという自分の身体と心を満たしてくれる食べ物を3つ決める。これを食べれば便器になれると思い込むだけで元気になれる。

 

リーダーとしての外食術

①激安居酒屋チェーン店に連れて行く上司は見限る
仕事ができる人はちょっといい店を必ず知っていて、そこに連れて行ってくれる。

②リーダーは気持ちのいい打ち上げを企画せよ
打ち上げは心をリセットして、新しい期や次のステップに進むための句読点のようなもの。打ち上げは焼肉に限る。

③じっくりと部下と話す時はカウンターで
カウンターで横に並ぶと距離は近いが、あまり視線が合わないので部下にとっても自分にとっても楽である。カウンターに座って、お酒が入るとだんだん本性がわかる。