人生がうまくいく人の断る力

発刊
2016年6月27日
ページ数
240ページ
読了目安
262分
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人生をよくするためにすべき「ノー」の使い方
離婚、破産、依存症、うつ病など、数々の危機を乗り越えてきた著者が、自分の人生を生きるために大切な「断る」ことについて紹介している一冊。

「ノー」という勇気を手に入れよ

「ノー」の力はあなたを悪い影響から切り離し、人生にお金や愛情、健康、チャンスといったポジティブな側面を描き出すだろう。「ノー」の力があれば、偽りの自分を演じる必要はなくなる。本当の自分でいられる。

「ノー」というのは恐ろしい。しかし、誰もがそう言える十分な勇気を備えている。そのためには、あらゆる場面で「ノーと言うべきか?」と振り返ることが大切である。そうすることで、自分は何者なのか、そして自分の人生や周囲の人たちにとってどうすることが最善なのかが見えてくる。

究極の目標は心から満足できる「イエス」を言うことにある。

 

感謝を伝えることで相手を見極める

1週間でいいので、毎日いつかどこかで自分によくしてくれた人たちに感謝を伝えること。メールでも手紙でもいい。感謝とは豊かさの練習でもある。豊かさを手に入れれば、無限に水が湧く井戸のように、他の人に分かち合うことができる。

質の悪い人は奪うことしか考えていない。受け取ったものを返そうとしない。感謝をしない。だから、もしあなたが感謝をすれば、周りの人が質の悪い人かそうではないのかが見えてくる。「イエス」というべき人、「ノー」というべき人が簡単にわかる。

 

一番大切なものに集中する

私たちにもリズムやサイクルがある。無理して物事を前に進めようとしたり、働きすぎたり、寝食を忘れて行動し、消耗するような人がいる。人間には限界があり、休息が必要な時がある。時にはやるべきことを減らす必要もある。心の健康を保つためには、自分にとって一番大切なことを1つ選び、他のことはすべて切り離してみることだ。

人生における一番大切なものがわかったら、その部分を高めるために「ノー」と言うべき項目は何かを考える。

 

どん底から這い上がるための7つの習慣

①毎日運動する。きちんと食べる。
②9時間の睡眠をとる。
③一緒にいるのは良くないと思った人とは縁を切る。
④書けそうな記事やビジネスアイデアを毎日書き留める。
⑤今が自分の現実であり、最善を尽くさなければならないと知る。
⑥結果を受け入れる。
⑦毎日、準備を整えてから試合に臨む。

 

ふさわしくない人間とは縁を切る

どのような人を受け入れるかは、幸せな人生を決める最も重要な要素かもしれない。くだらない人々に囲まれていると、くだらない人生になる。支え合い、励まし合える人々に囲まれていれば、創造的で豊かな人生を送れる。

どこにも行き着かないような関係で搾り取ろうとする人、コントロールしようとする人、見下す人、裏切ったり嘘をついたりする人がいる。彼らすべてに「イエス」と言っていたら、創造性豊かに生きる人生は見つからない。

 

自分の独自のルールをつくる

白と黒の間にはグレーではなく、美しいスペクトルが広がっている。その中で私たちは独自の色合いを出している。私たちが自分の色を出せば、他の人を助けることもできるようになる。だから、どのルールに「イエス」と言うべきか、どのルールに「ノー」と言うべきか、判断することが必要だ。ルールに「ノー」と言うべき時は、次の3つが大切である。

①やりたくないことは何一つしない
②害を与えない
③思いやりの練習をする

白か黒かではなく、私たち独自の色を見つけること。自分のルールを描くことが大切である。