47原則―――世界で一番仕事ができる人たちはどこで差をつけているのか?

発刊
2016年7月8日
ページ数
304ページ
読了目安
350分
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マッキンゼーで成果をあげる人たちの仕事術
マッキンゼーに勤めた著者が、そこで学んだ仕事術を47の原則にまとめた一冊。マッキンゼーで成果をあげるリーダー達はどのような仕事の習慣とマインドセットを持っているのかが紹介されています。

きつい仕事は午前中に片付ける

難しく後回しにしたい仕事は午前中に取り掛かり、生産性を高める。夜の時間に一番ふさわしいのは、受動的であまり頭を使わない仕事である。

・早朝やるべき仕事:創意工夫や創作や想像力を必要とする仕事
・早朝やらなくて良い仕事:何かを修正したり削除する以外の仕事

 

すべての問いに30秒以内で答える

経営幹部クラスの人たちに一瞬で好印象を与える方法は、過不足ない内容で短く回答すること。多くの情報を手短に伝える3つのルールは次の通り。

①相手が興味を持つトピックに注意を呼び起こすことに集中する
②相手の立場に立って相手が知りたいことは何かを考える
③答えを前もって用意しておく

 

アウトプットをイメージする

自分の目標を熟知していると、より良く、より早く、より果敢に仕事を進めることができる。

 

序盤に全力を注ぐ

すべての利害関係者から見た、あなたの印象の大部分が決まるのは第1週目なので、そこで優秀なところを見せなければならない。プロジェクトの序盤に全力を注ぐと、仕事の覚えが早く、学んだことを実践に適用でき、自分なりの流儀を確立していることを印象づけられる。

 

小さなサインを見逃さず、大きな成果を上げる

20%の要因によって結果の80%が生み出されている。この80:20の法則と同じような考え方をする。「気が利いている」と思ってもらえる小さなサインは様々なところに転がっている。

 

本当に重要なポイントを見逃さない

ビジネスの現場では、常に重要なポイントを探り当てるスキルが問われる。そのためには次のプロセスを踏む。

①問題を認識する
②問題を構造化する(詳細な要素に分解し関係性を明らかにする)
③優先順位をつけ、不要な問題を排除する
④分析と作業の計画を作成する
⑤分析を実施する
⑥総合して、意味のある結論を導き出す
⑦適切なメッセージを伝える

 

ストレスのある時ほど笑う

ポジティブな状態にある人を見ると、人はそれを真似る傾向にある。まさか笑顔を見せるとは誰も思っていないような状況で微笑むと、特に効果的である。

 

自分の限界を超える

重大な限界点に直面してももうひと踏ん張りするためには、次の4つがポイントとなる。

①自分の限界を受け入れる
②行動を起こす
③助けを求める
④考えても仕方のないことで悩まない

 

常に最悪のシナリオを想定する

最悪のシナリオを心に描くことにより、失敗への恐れを克服できることを学び、前進し続ける。マッキンゼーで長年修業を積むと、次の2つの側面を考える習慣が身につく。

①プロジェクトの理想的なアウトプットをイメージし、たたき台を作る
②急に問題が発生した時に備えて、あらかじめ対抗措置を講じておく

 

フォローアップを始める

フォローアップは、大事な機会を逃さないため、そして大きな損失を避けるために大切である。優れたフォローアップに欠かせないのは「符号化」である。メモを取るスキルはフォローアップがうまくなるための必要条件である。

 

上司の依頼を冷静にかわす

常にたくさんの仕事に埋もれている毎日の中で、優先順位をつける必要はでてくる。上司の依頼を冷静にかわすには次のプロセスを取り入れて、感情をできるだけ抑えて対応する。

①24時間待って、感情的になっていない状態で対案を出す
②目的、インパクト、必要な人員と能力、スケジュールを冷静に評価する