図で解りあえる技法ー人間関係からマーケティングまで使える8つのフレームワークー

発刊
2019年11月23日
ページ数
143ページ
読了目安
171分
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推薦者

簡単に使える図解8つのフレームワーク
図解を使えば、相手との共通点と違いを理解でき、コミュニケーションが円滑になる。簡単に使える8つの図解フレームの使い方と事例を紹介している一冊。

図で解りあえる技法の基本

日々のコミュニケーションの中で、相手との共通点が持てているか、を意識することは大事である。相手が知りたいことを把握した上で、「自分が伝えたいこと」かつ「相手が知りたいこと」を話す必要がある。

図解は、メッセージの中で特に大事なところを抽出し、共通点と違いを可視化する。図で解りあえる技法の基本的な要素は、次の2つ。

①共通理解を生み出す
②共通理解が生まれる前後関係を可視化する

共通理解をつくるための8つのフレームワーク

①2つ丸型:共通部分と違いを理解する

②Before→After型:前後関係を明確に伝える
聞き手からするとメリットや話の結論がわかりやすい。

③矢印型:手順・段取りを確認する
行動を矢印で3つのプロセスに整理し、表現することで共通理解を生み出す。

1.行動を書き出す
2.時系列に矢印で並べる
3.共通する目的ごとに大きく3つのプロセスに分ける

④マトリクス型:複数項目を比較する
MECE(お互いに重複せず漏れがない)な状態を可視化できる。

1.自分と相手が理解している視点を縦軸・横軸に書き出す
2.それぞれの視点を抜け漏れがないよう2つに分ける
3.2つに分けた視点は、抜け漏れ・重複がない状態か確認する

⑤十字ベクトル型:2軸で全体像を理解する
視座を高く全体像を俯瞰して表現できる。

1.全体像を俯瞰できるよう、状況を抜け漏れなく表現できる軸を設定する
2.重要な視点を軸に設定する
3.絶対に対になる視点を設定する

⑥L字ベクトル型:2軸で優先順位を決定する
取捨選択のプロセスにおいて、2軸で優先順位を明確にできる。

1.その場、その時点において最も重要な視点で軸を設定する
2.最も重要だと思うことの次に重要な視点で、もう1つの軸を設定する
3.1つの軸内では、俯瞰して全体像を表現できるよう対比となる設定をする

⑦3つ丸型:3者の共通部分と違いを理解する
3つの要素が重なり合い、構成されることの重要さを可視化できる。

1.2つ丸型で、共通点・違いを可視化する
2.3つ目の丸を付け足し、2つの丸との共通点・違いをそれぞれ可視化する
3.3つの丸に共通する点・違う点を可視化することで、抜け漏れなく3つの関係性を理解することができる

⑧構造三角型:構造化して全体像を理解する
日本・都道府県・市町村を構造化すると3つの階層で示されるように、抽象度が違う=階層が違う情報を、MECEで表現できる。

1.1つの抽象的な情報から具体的な情報に分類していくトップダウン式か、多種多様で具体的な情報を共通する理由別にまとめていくボトムアップ式かを選択する。
2.トップダウン式では、1つの物事を生じさせた理由や原因などの要素別に、情報を細分化する。
3.ボトムアップ式では、KJ法・親和図法などを使って情報をグループ化する。
4.トップダウン式もボトムアップ式も、三角型をイメージして階層をきちんと分けて、情報の抽象度を揃える心がけが必要。