「なりたい」ではなく「なる」
億万長者になることは、実はとても簡単なことである。自分のことをラッキーだと思うことが本当に大事である。強運になりたいと思う人は10年後も「強運になりたいという人生」を歩んでいる。億万長者になりたいと思う人は、20年後も「億万長者になりたいという人生」を歩んでいる。「なりたい」という気持ちを、日々叶えながら生きている。
口に出す言葉よりも、心の中で自然につぶやいている言葉は強いパワーを持っている。無意識の行動や発言は潜在意識に強く働きかけるからである。自分には億万長者になれるわけがないとどこかで思っているからこそ、「なりたい」という言葉が出てしまう。心の底からなれると思っている人は「億万長者になる」と決めていて、今もその道に向かっていると信じている。そして、信じ切っているからこそ、なった後に何をするかまで決めている。その意味でもう億万長者に、すでになっていると言っても過言ではない。
この「なりたい」という気持ちと「なる」という気持ちは、人生において本当に大きな差を生む。強運な人とは、自分のことを強運だと信じて疑わない人のことである。強運だと思っているからこそ、雨が降っても「雨のおかげさまで、家で家族とゆっくりできた。雨は天からの恵み。やっぱり神様に愛されている」とプラスに考える。強運だと思っていない人は同じ雨に降られても「雨のせいで外に出られなかった」とマイナスに考えて嘆く。
雨が降っているという事実は同じなのに、とらえ方次第でエネルギーが変わってくる。このプラスのエネルギーと、ストレスとなるマイナスのエネルギーを身体の中に日々無意識に溜めながら、私たちは生きている。ちょっとした思いの違いで発生するエネルギーがプラスにもマイナスにもなる。
出来事は1つ。ただ、その出来事に対する考え方は無数にあり、とらえ方によってプラスのエネルギーが貯まるかマイナスが貯まるかが決まる。大事なことは、もうすでに完璧な状態で十分に与えられているということを知って認識しているかどうか。そのことに感謝できるという基本に立つことから人生を始める。
絶対に諦めない
どんな苦境にあっても、死を選ばない人、成功する人には共通点がある。彼らは絶対に諦めない。AがダメならB、Bが難しければCと可能性を追求していく。目の前に選択肢がある限り、そこに向かって歩いていける。もちろん、どうやってもクリアできないこともあるが、可能な限り踏ん張り、しのぐ。そうしている内に、機が熟すと、天から助けがやってくる。
チャンスは色々なところに転がっている。しかし、みんなそれになかなか気づかない。そこにあるチャンスの芽を言葉によって自分で摘んでいる人が多い。自分の力で足りない時は知らない人の力を借りたり、神仏に頼ってでもなりふり構わず突き進む。
人との出会いに準備をしておく
成功する秘訣があるとすれば、天の流れを意識しながら人に会うことである。誰と会ったかによって人生が決まる。親、先生、友達。大事なことは、その出会いによって何のメッセージが自分に与えられているのかを意識することである。「なりたい自分の姿」さえ明確にしていれば、すべての出会い、出来事が、そのなりたい方向へ導くきっかけになる。もし、今の自分が理想からかけ離れているのであれば、まだ導かれることに対する感度が低いということになる。
もし本気で億万長者になりたいのならば、まずしっかりとその意識を持っておくこと。次に、夢を叶えるために何が必要かを考え、どんなチャンスでもつかむという心の準備をしておかなければならない。そのためにも、自分で調べられることは徹底的にやっておく。誰から学んだらいいか、どうやったらいいのかを真剣に考える。
準備を怠ったまま、思い通りの人生を歩むことができるはずがない。きちんと準備をして、お金も人も大事に扱わなければ、チャンスをつかめるはずがない。逆に準備さえ整えば、いずれチャンスが来てつかむことができる。