フリーライターとして稼いでいく方法、教えます。

発刊
2016年9月23日
ページ数
191ページ
読了目安
183分
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推薦者

ライターになりたい人へ
フリーランスのライターとして独立するには何が必要か。お金もコネも実績もない状態から、ライターとして独立するために必要なことが紹介されている一冊。

ライターという仕事

ライターにはたくさんの付帯業務がある。売り込み、企画作り、打ち合わせ、取材先のアポ取り、取材現場の仕切り、カメラマンへの撮影指示、原稿書き、校正校閲、取材先への原稿確認、修正対応、請求書作成など。文章を書く作業はごく一部で、あらゆることを1人でこなすのがフリーライターである。

文章が上手くないとライターになれない、と思われがちだが、文章力と同じくらい大事な要素はたくさんある。たくさんの業務を任されるし、取材交渉やインタビュー、原稿確認のやり取りも行うので、コミュニケーション力は必須である。

ライターとして活動していくなら、文章力も必要となるが、最初から上手くなくても構わない。訓練次第で間違いなく、プロとしての一定水準まで磨ける。

フリーライターの厳しさ

会社に守られていないフリーライターは、自分からガンガン行動し、提案していかないといけない。大事なのは常識やマナー、礼儀であるが、同じくらい主体性や積極性、企画力や提案力も必要となる。特に駆け出しの頃は、あなたというライターの存在を編集者は知らない。待っているだけでは仕事依頼が来ないので、積極的にPRをしないといけない。

フリーライターのメリットは、仕事を自分で選ぶことができること。一方でデメリットは、仕事や収入が不安定なこと。忙しい時期は毎日締め切りに追われていても、閑散期には全く仕事がないということも珍しくない。良い反面、少なからずリスクもあるので、フリーに転身することは決して推奨しない。

コネも実績も作ればいい

素性の知れない人間がいきなり「ライターです」とやって来ても、すぐに仕事を任せようとは思わないだろう。実績を作るにはまずどこかで書かないといけない。けれどそれには実績がないといけない。

誰でもすぐブログを立ち上げられる時代、良い記事を書いたとしても、ライターの仕事に繋がるかわからない。しかし、手を抜いて書いた文章など実績にならない。自分の行動がいつか報われると信じ、本業と同じ熱量を注いで、継続して書き続けること。そうして自分で実績を作る。

若手ライターが実績を積むための手段はたくさんある。サークルでも市民団体でも何でもいい、経験や実績を積めそうなところがあれば、積極的に参加してみること。ボランティアでも、経験や実績になるし、たくさんの人と出会うことができる。そこで「ライターです」とPRしておけば、何かあった時に声がかかることもあるだろう。

インターネットの普及に伴い、素人からライターになるためのハードルは確実に下がっている。「ライター 募集」と検索すると数え切れないほどの件数がヒットする。書かせてもらえる場所を見つけるという意味では、確実に間口が広がっている。また「東京ライターズバンク」というライター向けの情報サイトなど、ライター募集情報を発信しているSNSやWebサイトはある。

企画力こそライターの生命線

常に企画書を持ち歩くこと。編集者は常に斬新な企画を求めているため、会った時にすぐに提示できるようにしておくこと。編集者の立場から考えると、依頼した仕事をこなしてくれるライターも確かに貴重だが、企画も出してくれるライターはなおありがたい存在だろう。企画力こそライターの生命線である。

企画はつながりのない出版社に送っても門前払いになることがほとんど。なので、編集者の知り合いを作ってしまうのが一番早い。友人に編集者がいれば頼るべきだし、知り合いに紹介してもらうのもいい。