ONLYNESS~組織も肩書もいらない人生をつくる

発刊
2019年12月25日
ページ数
312ページ
読了目安
445分
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肩書きや組織に頼らずに自分のアイデアを実現する方法
組織や肩書きに頼らずに、自分のアイデアを実現する方法を紹介する一冊。インターネットの時代、多くの人とのつながりを作ることができると説き、人を動かし、多くの人を巻き込む原理原則が書かれています。

関係性を築くことでアイデアを実現できる

若者、病人、弱者、こうした人たちの意見は往々にして無視される。世間に相手にしてもらえるかどうかは、意見の内容ではなく、その人の知名度や強力な支援者の有無で決まるからだ。けれど、何の後ろ盾も知名度もない人たちにも、自分の意見を表明し、現状を変えるチャンスはある。今の時代、ネットワークを通じてアイデアを育み、広めていくことができる。大きな目標を達成する上で、もはやヒエラルキー型組織は必要ない。

私たちは、一人ひとりの「オンリー」こそが強みなのだというアイデアを世界に広げていくことができる。オンリーネスの目標の核にあるのは「関係性」だ。力を合わせてアイデアを実現しようとしている人たちと有意義な関係を築くことだ。それがネットワーク時代にアイデアを世間に広めていく手段となる。

自分の目標を見つける

「答えられないまま頭の中に居座る疑問」に遭遇した時こそ、自分にとって真に重要なものを見出す手がかりを得られる。新しい道筋や目標は、思いもよらない問いかけ、暗示、ヒントといったものから生まれることがある。

しかし、自分の中に生じた新たな疑問を追求するのは価値あることなのに、その探求の旅をはじめない人は多い。このアイデアにはきっと意義があるし面白いと思っても、踏みとどまってしまうのだ。その第一の理由は、「自分の成功」だけを追求するのではなく、アイデアそのものが「世界を変えていく」、そこに価値があるという考えに方向転換するのが難しいからだ。

自分だけの目標を見つけるには、次の3つのスキルがある。

①大切なものに気づくこと
②ありのままの自分を表現すべく行動を起こすこと
③他人と自分を比較して萎縮しないこと

シグナルを発信し、仲間を見つける

目標を見つけたら、次の一歩は「協力してくれる仲間を見つける」ことだ。アイデアを強固なものに変えるには、結束の強い仲間たちの枠を超えてネットワークを拡げ、新たな仲間に活動に参加してもらわなければならない。まず、自分はこんな情熱を持っている、こんなことに関心を持っていると情報を発信した上で、他の人の情報を探すこと。シグナルを発信すれば、同じような考え方をしている人とつながるきっかけができる。

肝心なのは、行動を起こすことだ。時間をかけてコツコツと努力を重ねる様子を人々は見ている。時間をかけて、メンバーは努力を評価するようになる。

信頼で集団の力を最大化する

自分のアイデアを実現させようとしている人たちが、個人を「私たち」へと移行させる手法を知らなければ、その計画が成功する見込みはない。絆を強める上で必要なことは次の5つ。

①自分自身をオープンにし、相手の意見もオープンに聞く
②メンバーは互いに長所や短所を包み隠さず見せることができる
③積極的に自分を変えようとする姿勢を持ち、他の人のアイデアを積極的に取り入れる
④但し、何にノーと言うべきかを心得ておく
⑤どんな行動をとるとコミュニティの信念を曲げることになるのか、方針を明確にする

ゴールを明確にする

大きな変化を起こすには、大勢の人たちを奮い立たせなければならない。意見に共感し、熱意を持って行動を起こしてもらうと同時に目標を共有し、その目標を達成したいというモチベーションを持たせなければならない。

人をはるか彼方の水平線へと向かわせるのは、明確な方向性だ。長期的な変化を生み出すには、変化を起こしたい場所を明確にしなければならない。そうすれば、そこに向かうための適切な段階を踏んでいくことができる。