人生の目的の見つけ方 自分と真剣に向き合って学んだ「倖せの法則」

発刊
2020年1月24日
ページ数
244ページ
読了目安
250分
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推薦者

自分の人生を生きるための考え方
48歳で日本IBMをリストラされた後に独立し、スタートアップ支援や地域再生、画家として活躍する著者が、人生の目的を見直すことを勧める一冊。

自分と向き合うこと

どんな人でも、自分のあらゆる感情とつながることで、本当に自分が生きたい人生に導かれる。「自分の人生を生きる」とは、自分の本質(愛)を輝かせること。本質とは、何かをすること、何かを成すことではなく「在り方」である。

誰しも「自分の人生、これで本当にいいのか?」と問うことがある。けれど、すぐに多忙な日常に戻り、その問いを忘れる。ある程度は満足していると、その問いが浮かんでも、それ以上深掘りしない。

現状維持はとても楽しいわけではないが、楽である。自分と向き合うのは勇気のいることである。触れたくなくて、なかったことにした出来事とも、それにまつわる感情とも、結果、向き合わなくてはならない。それに向き合ったことで生まれる怒りや寂しさ、モヤモヤなんて感じたくないのだ。

役割を演じ続けると自分の人生を生きられない

自分の人生を生きられない1つの要因は、いつの間にか「役割が自分だ」と思い込んでいることではないか。

人生のプロセスにおいて、その都度、役割は存在し、その役割が自分だと思い込み生きる。無意識のうちに人や場に自分を合わせて生きる。すると、いつしか自分が主体ではなく、役割が主になってきて、次第に自分の本来の生き方と乖離が生じてしまう。その結果、本当の自分はどうしたいのかが、わからなくなってしまう。

役割だけでは限界がある。役割でうまくいったことは、結果に対してその瞬間はイベント的に歓べるが、自分の本質とつながっていないため、本当の意味での自分の歓びにはつながらない。

今ここを大事にする

人生は本当に何が起こるかわからない。誰だって未来を考えると不安になる。だから、みんな先の答えを知りたがるし、予測したがる。既存の延長線上で物事を考えたがる。

だけど、そこに意識を向けて未来を想定しすぎたり、「こうならないように」と気をつけて生きることよりも、マインドフルネスではないけれど、「今ここ」を大事にすることで人生は豊かに楽しくなる。自分は何を感じて、どうしたいか。その先には想定をはるかに上回る人生の歓びが待っている。

自分とつながることから始まる

本質とは愛そのものである。イメージしやすい例は、生まれたての赤ちゃんだ。自分という唯一無二の存在を輝かせるために生まれてきた。だから、人は皆違うようにできているし、それぞれ違う才能を持っていて、できることも違う。

そして、本質の外側にある「観念/思い込み」とは「無意識につけてしまったフィルター(色眼鏡)」のようなもの。人は、家庭環境や教育、周りの人の反応により、いつの間にか「この自分は受け入れられない」と、ありのままの自分では愛されないとどこかで思い込んでしまう。外側に何か(偽ダイヤ)をまとうことによって自分の価値を証明しようとしたり、その人を輝かしく見せようとする。

本当の意味で自分とつながるとは、観念や思い込みが外れていき、偽ダイヤを思い求めなくなること。そうなった時、自分の本質はどんどん拡大するようになる。

自分の枠を超えるためには、まず立ち止まって選択する。「待てよ、それは本当にそうなのか?」と立ち止まって考えられるかどうか。自分の自動反応に流されずに立ち止まれるかだ。立ち止まってから、よく考えたり感じたりして決めると、それは「今ここ」の自分の選択隣、本当の意味で自分の人生を創造できる。まずは無意識の自動反応に気づいていく。流されそうになったら、一旦立ち止まって、選択し直す。その小さな積み重ねが、過去の体験に基づく延長線上ではない、想定外の人生につながっていく。