のぼりつめていく人と、そうでない人の差
のぼりつめていく人、圧倒的に仕事ができる人というのは、次の2つを必ず持っている。
①仕事のセンスがいい
②人として気持ちがいい
センスとは、生まれ持ったものではなく磨くもので、ビジネスの場面においてはなおのこと。仕事の進め方、時間のかけ方、相手との距離感の作り方、心の配り方。仕事の場面の一瞬一瞬に、将来的にのぼりつめていく人と、そうでない人の差は如実に描き出される。
面会のアポイントをとる時は
○「こちらの希望日を3つお伝えします」×「ご希望の日時をお知らせ下さい」
後者のパターンでは、相手を尊重したつもりで、メールのやりとりが増えて、結果的には相手に余分な手間をかけさせる。
初めて会う相手、どう情報収集するか
○社史を見る×SNSを見る
新規営業先の場合には必ず社史(会社沿革)を見ておく。会社の歴史から大切にしていることや判断基準が見えてくる。さらにその会社の「顧客」が誰であるのかを考えて仮説を立てることが大切である。
初訪問の営業先に早く着いたら
○受付の内線番号表を見る×スマホで時間をつぶす
内線番号表に書かれている部署名は、多くの場合、その会社のコア事業の部門がトップに記載され、次いでコア事業に近い部署順に並んでいる。ここから、会社の組織づくりへの考え方や、力を入れている領域などを知ることができ、相手の課題やニーズを掴みやすくなる。
提出書類はいつ出すか
○どうせやることをすぐにやる×そのうちが必ずデッドラインになる
のぼりつめる人は、どのみちすることであれば、少しでも早く実行した方が価値が高まるということを知っている。提出物であれ、確認作業であれ、報告、連絡、相談、すべてにおいて、とにかくリアクションが早い。
誰を味方につけているか
○キーパーソンを味方につける×直属の上司の顔色をうかがう
部下が新しい取り組みに挑戦したいと申し出ても、受け付けない上司もいる。その上の上長や役員など意思決定権や影響力を持ったキーパーソンを味方につける。オススメはランチに誘うこと。
「時間が足りない」をどう解決するか
○スタイルを変えて「2時間」を余裕でつくる×睡眠を削って「30分」を何とかつくる
時間の大切さについて、部下や後輩にきちんと伝えられる人は、時間をどう生み出すかについても、高い意識を持ち、実践している。特に余裕を持って朝の2時間を生み出している。
課題山積み、寝ても覚めても仕事のことか
○寝る以外に「無」になる時間をつくる×寝るのが一番の楽しみ
エグゼクティブたちは、共通して「無になる時間」を意識的につくっている。特に多いのが走ること。「寝る以外に、無になる時間をつくっているか」が仕事の生産性や日常の活力には必要不可欠である。
次々に紹介してもらえるか
○「3度お礼の連絡」をする×「どうなった?」と相手を不安にさせる
トップの業績を挙げている人は、顧客開拓に時間と労力を費やすことなく「紹介」によって新規顧客を獲得している。分かれ道となるのは、紹介を受けた後の対応。「また誰かにおつなぎしよう」と思えるのは、紹介後の進捗と結果を逐一教えてくれる律儀さを感じる人である。